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上空から爆弾を積んで突っ込んでくるウクライナ軍のドローン。これに対応するためロシア軍の戦車は周囲に追加装甲をつけた『亀戦車』を投入しました。これについて様々なものが確認されており戦場では有効な兵器になっている可能性が高いと見られています。

2024年4月以降、ウクライナの戦場でロシア側が投入しているのはタートル戦車、亀戦車呼ばれる兵器です。単純に通常の戦車の外側に鉄板など追加装甲を付け最前線で運用するという車両です。ただし戦車砲塔旋回が左右にほとんど回らず、その見た目が亀の甲羅に似ていることから『亀戦車』と呼ばれるようになりました。


そして2024年5月に新たに確認されたこの戦車です。こちらの亀戦車は工事現場にあるような鉄骨を立体的に組み合わせ空間装甲をとして利用しているような姿、さらに地雷源も通過できるように前方に装備を付けた様子も確認できます。

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こちらは2024年4月、最初に撮影されたロシアの亀戦車で見た目は平らな鉄板を台形の形にして戦車に取り付けたものでした。

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ロシアの戦車で一般的なのはこのようなコープケージと呼ばれる網のようなものを車両上部に付けることでドローン攻撃などを防ぐ方法です。

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更にその前、ロシアがウクライナ侵攻を始める前に載せ始めたのはスラットアーマーです。主に上空か突っ込んでくる対戦車ミサイル対策用の柵でした。

このよにスラットアーマーから対ドローン用のコープケージに進化し、更に強力に防ぐ方法として亀戦車のような外部装甲が誕生したということになります。戦車を見ればロシアは一体どの兵器に脅威を感じているのか見て取ることができます。

つまり戦場でどのような兵器が脅威になっているのか分かるもので、ドローンをはじめとした対戦車兵器、そして足元の地雷対策が必須となっており、双方の戦線が膠着しているのもこの様な兵器が理由になっていると考えられます。

参考