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欧米各国、日本政府もテロ組織と認定しているパレスチナのイスラム極右勢力『ハマス』。組織のトップのシェイク・ハッサン・ユーセフの実の息子であるユーセフ氏はハマスが提案してる休戦提案は罠だとイスラエル側などに伝えていると報じられています。

ハマストップの長男、ユーセフ氏は実はイスラム教からキリスト教に改宗しており、西側、特にイスラエルに協力しているという人物なのですが、Xに投稿したあくまで持論として今回のハマス側が提案している休戦案には問題があると説明しています。

エルサレムポストによるとXの投稿内容として「イスラエルはハマスがすべての人質を解放し、さらに(ハマス幹部が)権力から退くことを約束しない限りこのテログループの新たな罠にハマってはならない」としています。

合わせて「休戦提案はイスラエルの人質を盾にしているものでハマスの指導部と要員、ハマスを支援国が企画した策略だ」と説明。またイスラエルに対してはラファ作戦を中断するのであれば、すべての人質の解放を要求するなど、ハマスより一歩先の踏み込んだ提案をしなければならないだろという趣旨で促しています。

ユーセフ氏の警告はエジプトのカイロで再開されたこの紛争の停戦交渉が難航している中で出たとしています。

あくまで7日時点の話として匿名を求めたイスラエル政府筋としてロイター通信は「ハマスはエジプトが提案した案を受け入れたものの、イスラエルが受け入れられない」と反応しています。理由は「イスラエルが同意しない内容が含まれている」とのこと。この関係者はまた「ハマスの今日の発表は、イスラエルが休戦を拒否するように見せるための策略と思われる」と批判した。

ハマスが始めたこの戦争については現時点で落とし所が見つかっておらず、ハマスの武力を用いた解体を目指すイスラエルとガザ地区に暮らす一般人の問題もあり、双方が世界の世論を味方に付けながらの戦争を行なっているという印象があります。

参考