ウクライナが黒海に展開させている無人水上艦艇(USV)。自爆無人艇による攻撃もこれまで成功させているのですが、最近ロシア側が撮影した映像から戦闘機用の空対空ミサイルをロケットのように搭載してることが明らかになりました。
これはロシア国防省が公開したものでKa-29 ヘリックスがウクライナ軍の無人水上艦艇を発見し、これに向けて銃撃し撃破したという映像になっています。しかしこの映像から無人水上艦艇の後部に斜めに取り付けられた赤外線誘導式R-73(AA-11アーチャー)短距離空対空ミサイルが搭載されている様子が確認されたとしています。
Ukrainian Drone Boats Now Armed With Adapted Air-To-Air Missiles
https://www.twz.com/news-features/ukrainian-drone-boats-now-armed-with-adapted-air-to-air-missiles
このミサイルR-73は一般的に戦闘機など航空機が運用するミサイルで動画では無人水上艦艇に2本のレールが確認でき、うち1つは空で左にミサイルが搭載されていました。つまり1発は発射されたという可能性があります。これについてロシア側によると「片方のミサイルはロシア軍のMi-8を撃墜しようとして発射された」と説明しています。
▼空対空ミサイルを運用する米軍のM48チャパラル
利点としてはミサイル本体の赤外線シーカーによる赤外線ホーミング誘導が行えるため撃ちっ放し方式であり車両側に複雑な管制装置を必要としないとしています。今回のR-73を搭載した艦艇も同じような方法でミサイルを運用しているものと思われます。
The Warzoneによるとミサイルのシーカーヘッドは空中目標を捕捉するために使用されており、発射信号はおそらく 無人艦艇を制御するコマンド リンクを介して行なわれているのではないかと予想しています。
このような空対空ミサイルの利点について「ウクライナ側はR-73、もしくはこれより古いR-60の在庫は豊富に持っていると考えられ低空を飛行するヘリコプターの熱源は良い標的になる」といい、「射程は短くなっても、撃墜率が低下したとしてもヘリコプターに対する脅威があり、このミサイルを運用するドローンボートから離れた活動を強いられる可能性はある」としています。
現時点でこの兵器の有効性には疑問があるものの新しく型破りの方法であり必要に応じてウクライナは迅速に導入するという意欲が見られると評価しています。
Ukrainian Drone Boats Now Armed With Adapted Air-To-Air Missiles
https://www.twz.com/news-features/ukrainian-drone-boats-now-armed-with-adapted-air-to-air-missiles
Footage from Russian Ka-29 helicopter engaging Ukrainian USV with R-73 air-to-air heat-seeking missiles. https://t.co/ONS0uacMKB pic.twitter.com/E6zGjmCbuv
— Clash Report (@clashreport) May 6, 2024
このミサイルR-73は一般的に戦闘機など航空機が運用するミサイルで動画では無人水上艦艇に2本のレールが確認でき、うち1つは空で左にミサイルが搭載されていました。つまり1発は発射されたという可能性があります。これについてロシア側によると「片方のミサイルはロシア軍のMi-8を撃墜しようとして発射された」と説明しています。
発射できるのか…?
無人艇に航空機用の空対空ミサイルを搭載し発射するということは可能なのか。陸については例えばアメリカではM48チャパラルなど過去にも車両から赤外線誘導のAIM-9D サイドワインダーを発射するというものが作られています。▼空対空ミサイルを運用する米軍のM48チャパラル
利点としてはミサイル本体の赤外線シーカーによる赤外線ホーミング誘導が行えるため撃ちっ放し方式であり車両側に複雑な管制装置を必要としないとしています。今回のR-73を搭載した艦艇も同じような方法でミサイルを運用しているものと思われます。
The Warzoneによるとミサイルのシーカーヘッドは空中目標を捕捉するために使用されており、発射信号はおそらく 無人艦艇を制御するコマンド リンクを介して行なわれているのではないかと予想しています。
このような空対空ミサイルの利点について「ウクライナ側はR-73、もしくはこれより古いR-60の在庫は豊富に持っていると考えられ低空を飛行するヘリコプターの熱源は良い標的になる」といい、「射程は短くなっても、撃墜率が低下したとしてもヘリコプターに対する脅威があり、このミサイルを運用するドローンボートから離れた活動を強いられる可能性はある」としています。
現時点でこの兵器の有効性には疑問があるものの新しく型破りの方法であり必要に応じてウクライナは迅速に導入するという意欲が見られると評価しています。