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一度発症すると極めて稀な例を除き99%の確立で死亡する狂犬病。中国メデイアによると、先月3歳の男児が犬に噛まれ病院で直ちに狂犬病のワクチンの摂取を受けたものの18日後に死亡したと報じられています。

地元メディアによると出来事があったのは2024年4月21日、河南省南陽市に住む3歳児のシャオシン君でこの日、犬に襲われ顔や体を複数噛まれるという傷を負いました。直ぐに家族らに引き連られて病院にいき犬に噛まれたことを伝え狂犬病のワクチンと傷の手当がされました。

狂犬病については通常は噛まれる前に打つというのが一般的ですが、噛まれた後でも有効であり正しい治療を受けた場合は95%以上の確立で発症を予防できるとされています。参考

もちろん今回の中国の例でも退院したのは5月1日だたっといい、この間正しい治療を受けていたと考えられます。しかし、退院してた約1週間後の5月8日に高熱と吐き気、精神が錯乱するような症状で再入院します。更に症状は悪化し大病院に移動する際の救急車内で死亡したとのこと。日時は5月9日午前4時でした。

病院側の説明によると狂犬病のワクチンは複数回接種する必要があるのですが、既に4次接種を行っており5次接種を行う直前で死亡したとしています。

母親は「犬に噛まれた後、すべての治療を受けたものの結局だめだった」とし、病院の治療が適切かどうかについては疑問があると主張しています。しかし南陽市疾病管理センター免疫の職員は「過去この地域で25年間、狂犬病ワクチンで失敗した事例はない」としているものの現在疾病管理センターは今回の件は調査を実施しているとのことです。

中国では2019年時点で犬に噛まれる事故は年間4000万件以上発生しています。国内では1億2000万頭の犬がペットとして飼われており、逃げたペットが噛むという事故も相次いでいることから罰則を強化する声が強まっています。