Starship

スペースXのイーロン・マスク氏によると現在開発中で将来はその派生型で月面着陸も目指す宇宙船スターシップについて、次の打ち上げ予定日をアメリカ時間で6月5日になると発表しました。

これまあくまでFAAの打ち上げ承認が下された場合の予定として発表してるものでタイトルの通り早ければ6月5日となると発表しました。

スターシップについては過去に3回打ち上げを行っているもののいずれも目標を完全に達成したフライトはゼロとなっています。印象としては例として2回目の打ち上げで1回目のテスト内容をクリアし本来の目的はクリアできなかったというものです。

打ち上げは予定では5日午前7時(中部標準時)にて行うとしています。毎回行っているライブ中継は30分前から開始します。前回は失敗内容と修正内容は以下の通りですが例えばスターシップに新たにスラスターを追加するなど一部姿勢制御系に問題が出たとしてもバックアップとして機能するようなものを搭載します。

また下段のスーパーヘビーに関してもフィルターの詰まりが原因で高速落下していたことが明らかになり詰まりを解消する装備を新たに実装します。

前回3回目のテストについて主な失敗と改善内容は以下の通りです。
スーパーヘビー(第一段目)
  • 2回目となる上昇試験には成功。切り離しも成功。
  • 着水を行うためブーストバック燃焼を開始。13基のエンジンが正常に始動したもののうち6基がフィルターの詰まりにより早期に停止。
  • 結果7基のエンジンのみが始動した状態で着陸(着水)燃焼を実施したものの高度462メートルで通信が途絶える。
修正内容
  • 修正内容としては酸素タンクにハードウェアを追加して濾過を改善、Raptor エンジンの起動の信頼性を高めました。

スターシップ(宇宙船)
  • 宇宙空間でのペイロード ドアの最初のテスト、同じスターシップで2つのタンクを使用した燃料転送のデモンストレーションに成功。
  • 姿勢制御の喪失により予定されていた軌道上のラプターエンジンの再点火が中止されました。
  •  宇宙からの最初の再突入実施。高度65kmで高熱によりテレメトリは喪失したものの貴重なデータが収集ができたとしています。
修正内容
  • 制御喪失の原因であるロール制御バルブの詰まり
  • 将来の飛行に備えてロール制御スラスタを追加。ハードウェアをアップグレード
  • FAA、NASA、NTSB による監視。公共の安全への影響は見つかりませんでした