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爆弾を搭載したドローンが飛び交う新しい戦争となったウクライナ戦争。ウクライナの戦線を維持しているのは現在西側のということになるのですが、アメリカから供給されたM1戦車に関して対ドローン用のコプケージや爆発反応装甲を搭載している様子が確認されました。

アメリカからウクライナに供給されたM1A1エイブラムス戦車。実はウクライナ軍はM1A1エイブラムスを前線での利用は現在していないらしく、その大きな原因は対ドローン攻撃に脆弱なためです。アメリカがウクライナに戦車を供給したと報じたその1ヶ月後には前線から撤退させていたとしています。

そして最近撮影されたM1A1エイブラムス戦車には砲塔を包むようにケージ、いわゆるコープケージという自爆ドローン対策用の柵が設置されました。

ウクライナに本社を置く鉄鋼・鉱業複合企業メティンベスト・グループ本日、新型装甲スクリーン(コープケージ)に関するプレスリリースを発表しており、同社はソ連設計のT-64およびT-72戦車ファミリー(T-80、T-90シリーズを含む)用の工場標準対ドローン装甲も製造している一方でエイブラムス戦車用のものは一例しか公開していませんでした。

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同社によるとこのコープケージはスチール製でこれまでに25以上の追加防護システムが製造・納入しており、そのうち7つはM1エイブラムス戦車向けだとしています。

詳しい性能については重量は430kgあるとしており、装備自体は本来の戦車性能を阻害しないように設計されているとのこと。またコープケージは戦車後部、エンジンがある部分にも搭載されています。

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つまり、従来の戦場で活躍できた戦車についてはドローンからの攻撃には極めて脆弱であり使い物にならないということがウクライナの戦場で証明されているということになります。今後の戦争、テロとの戦いなど戦場ではドローン対策が必須となることは明らかでありこの張り巡らされたコープケージがその有効性を証明しています。