各国で活発化する民間宇宙開発。主に小型ロケットが中心となっているのですが、今回はインドの新興企業アグニクル・コスモスは浜辺から打ち上げ可能な発射台を用いてアグニバーンロケット初号機の打ち上げに成功しました。
この企業は2017年に設立したベンチャー企業で、インドの航空宇宙メーカーとしてチェンナイにあるインド工科大学マドラス校国立燃焼研究開発センター(NCCRD)に拠点を置いています。現在開発しているロケットは日本語では『火の矢』を意味するアグニバーン。
最大の特徴はすで現在のロケットでは標準化されつつある3Dプリンターで作られたエンジン、そして胴体を用いている点です。これにより大幅に製造コストを下げることができます。エンジンは一般的な液体酸素と推進剤はケロシンを用います。
▼3Dプリント技術で作られたエンジン。ノズル形状から上段と考えられる。
機体は全長18メートル、直径1メートル、打ち上げの能力は高度700kmに100kgとしており、一般的な地球低軌道高度500km程度、さらに低高度であれば理論上は150kg程度の打ち上げ能力があると考えられます。
▼したの四角い箱のようなものが発射台で極めて簡素。打ち上げコストは非常に安価と考えられられる。
またこのロケットの面白いところは発射場所を柔軟に変更できます。通常このようなロケットは地上固定型の発射台を用いるもののアグニバーンロケットはそれを持っておらず、今回の打ち上げはインド宇宙研究機関ISROの敷地内にある浜辺からうちあげられました。つまり条件が整えればどこの浜からの打ち上げも可能という世界的にも前例がないような柔軟な打ち上げ能力があります。
初号機の打ち上げは成功。今回は予定された打ち上げから60秒間燃焼し予想ではMAX-Qを超えるなど重要な試験は通過しました。今年後半にもロケットとして宇宙への到達をめざしています。
最大の特徴はすで現在のロケットでは標準化されつつある3Dプリンターで作られたエンジン、そして胴体を用いている点です。これにより大幅に製造コストを下げることができます。エンジンは一般的な液体酸素と推進剤はケロシンを用います。
▼3Dプリント技術で作られたエンジン。ノズル形状から上段と考えられる。
機体は全長18メートル、直径1メートル、打ち上げの能力は高度700kmに100kgとしており、一般的な地球低軌道高度500km程度、さらに低高度であれば理論上は150kg程度の打ち上げ能力があると考えられます。
▼したの四角い箱のようなものが発射台で極めて簡素。打ち上げコストは非常に安価と考えられられる。
またこのロケットの面白いところは発射場所を柔軟に変更できます。通常このようなロケットは地上固定型の発射台を用いるもののアグニバーンロケットはそれを持っておらず、今回の打ち上げはインド宇宙研究機関ISROの敷地内にある浜辺からうちあげられました。つまり条件が整えればどこの浜からの打ち上げも可能という世界的にも前例がないような柔軟な打ち上げ能力があります。
初号機の打ち上げは成功。今回は予定された打ち上げから60秒間燃焼し予想ではMAX-Qを超えるなど重要な試験は通過しました。今年後半にもロケットとして宇宙への到達をめざしています。