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最近、宇宙空間での軍事活動を活発化させているのはロシアです。今年5月フランスの民間企業が打ち上げた人工衛星に対してロシア軍の軍事衛星Luch-2が意図的に接近し離れるという行動を見せていたことが明らかになりました。

運用しているアルドリア社によると今回ロシア軍から偵察と考えられる被害を受けたのは地上望遠鏡のネットワークを使用して軌道上の衛星を追跡しているという民間企業の人工衛星です。同社によるとアルドリアの観測所によりこの接近が地上から観測されており、2024年4月に静止軌道上にある自社の人工衛星に対してロシア軍の軍事衛星Luch-2が接近し続け、12日高度35780km地点で最大で10kmまで接近したとしています。

現在ロシア軍のLuch-2は離れており、6月3日出店で20~50kmの距離まで移動しているとのことです。つまり、意図的に接近していたことは間違いないということになります。

▼徐々に接近する右下のLuch-2衛星
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このように西側の人工衛星に対して偵察を活動を繰り返しているのはロシア軍でその行動も何度もバレています。Luch-2は2023年3月に秘密裏に打ち上げられた軍事衛星で10月には別の静止軌道上にある衛星に対して60km以内に接近しています。宇宙飛行の安全性を専門とする宇宙データ分析会社 スリングショット・エアロスペースの自動監視によると、同年12月初旬までに離れ、さらに別の衛星の近くに留まっていたことが確認されています。

Luch-『2』となっているようにもちろんLuch-1もあり、これは他国の衛星の近くで複数回接近し侵入者として知られており、2015年には5か月間も民間衛星であるインテルサットの衛星2基の間に直接停止、時にはアメリカの宇宙船から10kmまで接近するなど度々国際的な懸念を引き起こしています。

アメリカの非営利シンクタンクによると 「Luch-2はLuch-1と同様に静止軌道上の他の衛星の近くで異常な操縦を繰り返した経歴があり、またその任務に関して疑念を生じさせている」と主張しています。