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鳥が感染すると非常に高い致死率となるH5N2。先日メキシコで確認されたなかでは初めてとなるH5N2による感染で人が死亡した例が報告されました。一体どのような症状だったのか紹介していきます。

WHOなどの発表によるとH5N2 鳥インフルエンザで死亡したのはメキシコ在住の59歳の男性です。この男性は慢性腎臓病、2型​​糖尿病、そして長年の全身性動脈性高血圧の病歴があったとしており糖尿病からくる様々な基礎疾患があったことが分かります。

WHO Awaits Genetic Results After First Human H5N2 Bird Flu Death : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/who-awaits-genetic-results-after-first-human-h5n2-bird-flu-death

症状については感染後、発熱、息切れ、下痢、吐き気の症状の後に死亡したとしており、通常のインフルエンザやコロナウイルスような症状と程度異なるのかは不明です。男性は2024年4月24日に入院し当時死亡したのですが、このような報告が出されたのは約1ヶ月後の現在です。

H5N2で感染し死亡した男性については「世界で初めて死亡が確認された症例だ」としています。ただこれまでの聞き取りなどからは「家禽や他の動物との接触歴はない」としており感染経路は全く不明です。

新型コロナのように人人感染は発生しておらず鳥や家畜などから直接感染したと考えられるのですが、現時点で家族やその周辺の濃厚接触者に対して感染は確認されていないとしています。一方でこの男性宅付近には農場があるらしく当局は特に野生動物の出入りなど鳥インフルエンザの感染経路なども探る理由なのか監視システムを構築したとしています。

H5N2やH5N1鳥インフルエンザに人が感染した例は隠蔽されることがある中国や医療が整っていない地域や国ではどうなっているか不明です。少なくともH5N1はアメリカなどでは数例報告されておりいずれも動物からの直接人に感染したケースとなっています。既にアメリカでは鳥だけではなく乳牛などの動物が感染する例が50以上報告されています。