2023年5月6日、韓国オサン空軍基地近くで墜落した在韓米軍所属のF-16戦闘機について、事故の原因に関して厚い雲の中を飛行したことによる空間認識異常と計器飛行もできない機器トラブルの両方が発生したことだったと発表しています。
事故調査委員会の報告書としてこの事故は、離陸直後に飛行機が厚い雲に入ったタイミングで主要な飛行計器の電気系統の故障が発生し、手遅れになるまでパイロットはどの姿勢で飛行しているのか上か下もわからなくなる空間識失調があったとしています。この時機器トラブルから無線での通信もできなかったとしています。
An F-16 pilot ejected when his jet lost power in thick clouds
https://taskandpurpose.com/news/f-16-osan-crash-investigation/
An F-16 pilot ejected when his jet lost power in thick clouds
https://taskandpurpose.com/news/f-16-osan-crash-investigation/
太平洋空軍の調査委員会によると、機器トラブルは電源喪失により発生したものでF-16の主要な飛行・航法計器が連鎖的に故障したと結論付けています。同機の水平線表示器は当時信頼性の低い不正確なデータを示していたといい、デジタル表記の機器は全く役に立たない状態だったとのこと。
さらに不幸なのはこれら計器が故障した直後に同機は厚い雲の層にはいったことで墜落までパイロットは地面を一瞬しか見ることができない状態だったとしています。報告書によると雲に入ってから2分間の飛行中、パイロットは雲の中で空間識失調を克服しようと対応。パイロットは墜落するまでに一瞬天候が回復した際に飛行制御を入力して制御を取り戻すことができたものの既に高度は700フィートで急降下状態となっており姿勢を回復することはできないと判断し緊急脱出したとしています。
当時の様子としてはパイロットは「車と同じようにアクセルを踏んでスピードが上がる感覚があるのではないかと思ったが、逆にスピードが下がっているような感覚があった」と異常な状態を説明しています。
この報告書ではどのような理由で計器が故障したのか電気系統にトラブルが生じたのかは記載はなく、バードストライクなども原因ではないため根本的な原因はメンテナンスなどヒューマエラーに原因がある可能性ある可能性が示唆されています。
当時の様子としてはパイロットは「車と同じようにアクセルを踏んでスピードが上がる感覚があるのではないかと思ったが、逆にスピードが下がっているような感覚があった」と異常な状態を説明しています。
この報告書ではどのような理由で計器が故障したのか電気系統にトラブルが生じたのかは記載はなく、バードストライクなども原因ではないため根本的な原因はメンテナンスなどヒューマエラーに原因がある可能性ある可能性が示唆されています。