人類が月に到達してから既に60年。現在も太陽系の惑星には未到達で火星についても何があるのかもはよく分かっておらず今も新しい発見が続いています。そこで有人火星探査が計画されているのですが、技術以外も問題になってくるのは人体の健康です。
宇宙空間に長期間滞在した場合、特に重力がほとんど無い環境における人体の健康がどうなるのかは既に国際宇宙ステーションでの半ば人体実験という形で例は少ないものの明らかになりつつあります。しかしよく分かっていないのは時給の惑星間を航行するまで受ける銀河宇宙放射線(GCR)といった放射線による健康被害です。
これまで火星に送り込んだ探査機キュリオシティに搭載された放射線評価検出器から地球~火星の宇宙空間における1日当たりの放射線量は平均1.8ミリシーベルトです。これは1時間あたり75uSv/hという線量で地球上で暮らす私達の環境と比較すると目安として1,000倍以上ほど高い数値になります。
そしてこれら銀河宇宙放射線は強いエネルギーを持っており、現在使われているレベルの宇宙船の船体では容易に貫通するためあまり意味がないとされています。
もちろんこれは宇宙船のシールドで守られていることからかなり減るとされているのですが、米国医学研究所(IOM)の評価によると、行き帰り500日間の火星ミッションで宇宙飛行士が受ける合計被曝量は1,000ミリシーベルト、1Svを超えるとされています。
ではこの強い放射線に人体が晒されるとどうなるのか、ロンドン大学ロンドン校の腎臓医学研究員キース・シュー博士ら研究チームによると、例えば2年半銀河宇宙放射線に晒されたマウスの研究では腎臓に永久的な腎臓損傷と機能喪失が見られたとしています。
Kidneys in space: Why a trip to Mars could end in dialysis
https://newatlas.com/space/kidneys-space-travel-mars/
この研究はあくまでマウスを用いた研究で人体でどうなるかはよく分かっていないものの仮に同じことが人間でも発生した場合は「腎臓を保護する新しい方法を開発しなければ、宇宙飛行士は火星までたどり着くことができても帰路に透析が必要になるかもしれない」としています。
いずれにしても腎臓以外も宇宙放射線の影響については有人火星探査では対策を講じる必要があることは当然ですがNASAも考えており、より早くミッションを終わらせるように核熱ロケットエンジンを利用するなどして日程を短縮する案もあります。その他にもパッシブ的な方法としては例えば腹部に水を染み込ませたゲル状の服を着用するなど重要な臓器を守る方法はいくつもあると考えられます。
そして重要なこととしては仮に命の危険があったとしてもそれに挑戦してきたのは人類です。障害がでるとしてもエントリーする宇宙飛行士は多くいるというのは間違いありません。
これまで火星に送り込んだ探査機キュリオシティに搭載された放射線評価検出器から地球~火星の宇宙空間における1日当たりの放射線量は平均1.8ミリシーベルトです。これは1時間あたり75uSv/hという線量で地球上で暮らす私達の環境と比較すると目安として1,000倍以上ほど高い数値になります。
そしてこれら銀河宇宙放射線は強いエネルギーを持っており、現在使われているレベルの宇宙船の船体では容易に貫通するためあまり意味がないとされています。
もちろんこれは宇宙船のシールドで守られていることからかなり減るとされているのですが、米国医学研究所(IOM)の評価によると、行き帰り500日間の火星ミッションで宇宙飛行士が受ける合計被曝量は1,000ミリシーベルト、1Svを超えるとされています。
ではこの強い放射線に人体が晒されるとどうなるのか、ロンドン大学ロンドン校の腎臓医学研究員キース・シュー博士ら研究チームによると、例えば2年半銀河宇宙放射線に晒されたマウスの研究では腎臓に永久的な腎臓損傷と機能喪失が見られたとしています。
Kidneys in space: Why a trip to Mars could end in dialysis
https://newatlas.com/space/kidneys-space-travel-mars/
この研究はあくまでマウスを用いた研究で人体でどうなるかはよく分かっていないものの仮に同じことが人間でも発生した場合は「腎臓を保護する新しい方法を開発しなければ、宇宙飛行士は火星までたどり着くことができても帰路に透析が必要になるかもしれない」としています。
いずれにしても腎臓以外も宇宙放射線の影響については有人火星探査では対策を講じる必要があることは当然ですがNASAも考えており、より早くミッションを終わらせるように核熱ロケットエンジンを利用するなどして日程を短縮する案もあります。その他にもパッシブ的な方法としては例えば腹部に水を染み込ませたゲル状の服を着用するなど重要な臓器を守る方法はいくつもあると考えられます。
そして重要なこととしては仮に命の危険があったとしてもそれに挑戦してきたのは人類です。障害がでるとしてもエントリーする宇宙飛行士は多くいるというのは間違いありません。