タイ政府の社会開発福祉部長官は国内の有名観光地など人が多く集まるところに出没している問題のある物乞い連中に対して、外国人観光客に対し金品を渡すことをしないよう注意を促すと共に、定期的な取り締まりを行い物乞いをしている連中については随時逮捕していくと発表しました。

その理由は物乞いと見せかけた金集めを行っているという問題であり、タイでは物乞いであるにもかかわらず子供やペットなどを伴った乞食まで出ているとしています。

具体的な例としては現地警察はタイ中部のサムットプラカン地域のある市場で取り締まりを行ったところ、娘をつれ物乞いを続けていた視覚障害者カンボジア女性を逮捕しました。この人物は一日で最低3000バーツ、約1万1000円を稼ぎあろうことか不法滞在の犯罪者であることが分かりました。警察はこの人物が密入国していたこともあるとして起訴した。

タイにおける平均月収は27000バーツ、約11万3000円程度、バンコクに限定すると4万バーツ、約16万円。しかし長官によると乞食の中で犯罪組織が関与している可能性を提示しており 「ピークシーズンには月に10万バーツ約42万円まで稼ぐ物乞いがいるとし、犯罪組織がバンコクの高級ショッピングセンターのような主要な場所に乞食を配置すると疑われるとしています。

タイで過去10年間、約7000人が頼み行為を続けて逮捕されているもののこのうち30%が外国人です。2024年1月、タイの主要観光都市であるパタヤでの物乞いをしていた子供4人を含めて合計11人を逮捕。身元はカンボジア出身の外国人でした。当局は取り締まりで逮捕した外国籍は国外追放し、国民であれば職業訓練を提供して雇用を見つけることができるよう支援する方針を明らかにしています。

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