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大量のドローンを発射させ群れを作る戦い方。既にウクライナの戦場では実施されているのですが、ドイツの大手軍需企業ラインメタルは、コンテナに126機のドローンを搭載して発射するコンセプトを発表しました。

この兵器はあくまで構想を発表したもので、一般的なコンテナの上面から発射させるもので現在搭載を考えているのはイスラエル企業UVision社製のHeroという自爆ドローンです。ラインメタルは2021年にUVision社と戦略的パートナーシップ契約を締結しています。

Shipping Container Launcher Packing 126 Kamikaze Drones Hits The Market
https://www.twz.com/land/shipping-container-launcher-packing-126-kamikaze-drones-hits-the-market

具体的な性能については明らかになっていないものの、まずコンテナについてはレンダリングでは3つの分かれておりそれぞれ42セル、合計126機内蔵できます。これは10フィート~40フィートサイズコンテナに対応できることを意味しているものと考えられています。



発射されるドローンについてはたとえばHero-120であれば最大飛行距離は40~60kmとなり、最長60分間空中に留まることができます。4.5kgの高爆発性弾頭が搭載されているため例えば戦車といった装甲車に対して有効であるほか様々な弾頭を利用できます。

この自爆ドローンの先端には電気光学カメラや赤外線カメラを介してオペレーターが見ながら操縦することができるといい、突入段階で精度を向上させるために細かいコース修正を行う能力があり、攻撃を中止しなければならない問題が発生すれば柔軟にその対応が行えるなどの能力もあります。

これらの誘導、ドローンからの監視については発射した車両から操作するのではなく、例えばヘリコプターや他のオペレーターが操縦することも可能です。

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Hero-120はこれまでも車両や無人水上艇にランチャーのように数機搭載したモデルが実際に開発されておりラインメタル案はそれを発展させた専用の車両ということになります。

既にウクライナの戦場を見ても分かるように小型のドローンが大型で高価なな兵器を撃破している様子が伝えられています。現状としては既に戦況を変えるほどのに急速に進化している分野でもあり時代はドローンの有効活用が必須となる新しい戦争の形にはいっています。