イスラエル軍の投石機

腕のようなアームに石を乗せて回転運動で遠くまで飛ばす投石機。映画やゲームなどでも登場する攻城戦における有名な兵器ですが、なんと現在のイスラエル軍がこれを使っていると報じられています。

今月12日、SNSに投稿され話題になっていたのはイスラエル軍が車輪付きのトレーラーに取り付けられた平衡錘投石機、トレビュシェットを用いて国境を超えてレバノン側に火の付いた焼夷弾のようなものを飛ばしているという映像です。


こちらがその映像になるのですが、小型のトレビュシェットに燃えた弾丸のようなものを国境の壁を超えて向こう側に飛ばしていることが確認できます。飛距離は50mもなく、25m程度と考えられます。

いったい何のためにわざわざトレビュシェットを用いたのか。最近イスラエルは何らかの悪ふざけ、ネタのようなものを撮影していることがあるといい、これもその1つと考えられていたもののイスラエル軍が公式に攻撃を行ったとしており、現場レベルでふざけているのではないとしています。

声明によるとレバノン側の国境地帯の密生した植物を焼き払うことでヒズボラの戦闘員がイスラエル国防軍への攻撃やイスラエルへの侵入に利用できる隠れ場所をなくすという目的があるといい、特に今の季節は乾いているため特に効果的だとしています。

それなら火炎瓶とか火弓でもいだろと思ってしまうのですが、なんとイスラエルは既に火弓を使ってる映像も撮影されています。

なにか戦国時代のような世界になっているのですが、いずれもマジメに行っているとのこと。

砲弾やミサイルを使わない理由についてはいくつか考えられます。第一の理由はミサイルや砲弾は高価で殺傷力が強いことです。火弓やトレビュシェットであれば飛距離が短く人的被害も少なく、相手に対して心理的な影響を最小限に抑えることができるという利点があると考えられます。