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インドで度々報じられるのは人体に非常に有害な工業用アルコール、メチルアルコールで作られた酒を知らずにのんで失明したり死亡するケースです。今月19日、インド南部のメチルアルコールで少なくとも47人が死亡する事件があったと報じられています。

ロイター通信によると、タミル・ナドゥ州のカラクリッチ地域でメタノールで作られた酒を飲んだ住民たらが嘔吐、腹痛、下痢を訴え多くが病院に運ばれたといい、21日時点で47人が死亡。118人が危険な状態だといい死亡者はさらに増える見通しだと報じています。

報道によると、現地警察は不法酒類を製造して販売した容疑で4人を逮捕しており、押収されたのは200リットルだとしています。

インドでは「フチ」などと呼ばれる密造酒がで回っており死亡事故はインドで頻繁に発生しています。なぜ密造酒をつくるのか。インドでは州によって酒流通が禁止されたり、正式に許可された酒を買う必要があり、経済的購入できず代案として安い密酒が違法に作られて販売されるケースがかるとしてます。

問題は偽酒に入る成分です。これは工業用アルコール、メタノールが主で殺虫剤などの原料として使われることもあり少量でも体内に入ると失明や死亡するおそれがある有毒物質です。

インドでは2020年にも86人、2019年にも150人が死亡する事件が毎年のように相次いでおり、インド酒類協会は毎年約50億リットルの酒がインドで消費されているものの、そのうち約40%が違法に生産された偽酒であると推定しています。