リサイクルショップに並ぶ中古品の数々。2019年にわずか3.99ドルで購入したレトロな花瓶について調べてみたらマヤ文明で作られたものだったという出来事が報告されています。
今回謎の花瓶を手にしたのはアメリカ・ワシントン在住のアナリー・ドジアさん。ことの始まりは5年前の2019年。当時、ドジアさんは家近くのリサイクルショップで偶然に古い花瓶を発見しました。貼られていた値札は3.99ドル。「店で非常に古い花瓶を買ったけど、最初は20~30年前に観光客のためのレプリカだろうな」と思っていたといいます。
今年1月、ドジアさん出張でメキシコを訪れることがあったといいいます。その過程で現地博物館を訪れたところ、ここでに自分が持っていた花瓶と非常に似た遺物を目にします。その後、自身がよく似ているものを持っていると博物館の職員に伝えたところまもなく在米メキシコ大使館とつながったといいます。その後、調査で明らかになったのはドジアさんが3.99ドルで購入した花瓶はまさにマヤの瓶として今から200~800年に作られたもので間違いないというものでした。
その後、ドジアさんは遺物を販売するなどはせずメキシコ側に返すことに決めたといい、SNSなどで大きな反響があったといいます。実はメキシコ先住民共同体の人権活動家として働いており「古いマヤ遺物を返すのに一役買ってとても嬉しい」とし「この遺物が元々あった所に戻ることを願う」と明らかにした。