
同じ環境にいたにもかかわらずなぜ新型コロナウイルスに感染しなかった人がみなさんの周りにもいると思うのですが、一体何が違うのか。新型コロナウイルスに耐性がある人。これに関してロンドン大学は実験を行い耐性がある人は鼻の免疫細胞の動きに違いが見られたとしています。
ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジの呼吸器医学者マルコ・ニコリッチ氏ら研究チームはチャレンジ試験という方法で厳格な実験室環境下で18~30歳の健康なボランティア36人を集め意図的にSARS-CoV-2のプレアルファ株に感染させるということを行いました。
World-First Experiment Reveals Why Some People Never Get COVID-19 : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/world-first-experiment-reveals-why-some-people-never-get-covid-19
参加者のうち16人がワクチン接種を一度も受けたことがなく、あくまで自己申告として過去に新型コロナに感染した兆候はありませんでした。新型コロナウイルス、つまりコロナウイルスに感染し発症すると風邪のような症状を引き起こします。微熱、喉の痛み、鼻水、咳といったものです。
これまでの複数の研究で新型コロナウイルス感染症に対して強い耐性のあるような人が確認されています。なぜ感染しても発症しないのか正確なことが分かっておらず、今回はその人を見つけ出し研究しました。
結果、この研究でやはり感染しても発症しない人が現れました。
調べた結果、コロナ耐性がある人は鼻腔細胞のHLA-DQA2遺伝子の発現が上昇していることも特定したといいます。具体的にはほとんどの人は感染すると血液中に侵入したウイルスに対して迅速な免疫反応を起こすものの、発見された耐性のあるボランティアの鼻の組織では、粘膜関連不変T細胞(MAIT)の活性化や炎症性白血球の減少など、微妙であるもののはるかに速い反応が見られウイルスが体内に侵入する前に排除されていたといいます。
「これらの発見は、症状が現れる前にウイルスが定着するか急速に排除されるかを決める重要な初期段階の出来事に新たな光を当てている」と研究者は述べています。今回明らかになった免疫反応について将来の自然な防御反応を模倣する潜在的な治療法やワクチンを開発するための基礎となる可能性があるとしています。
World-First Experiment Reveals Why Some People Never Get COVID-19 : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/world-first-experiment-reveals-why-some-people-never-get-covid-19
参加者のうち16人がワクチン接種を一度も受けたことがなく、あくまで自己申告として過去に新型コロナに感染した兆候はありませんでした。新型コロナウイルス、つまりコロナウイルスに感染し発症すると風邪のような症状を引き起こします。微熱、喉の痛み、鼻水、咳といったものです。
これまでの複数の研究で新型コロナウイルス感染症に対して強い耐性のあるような人が確認されています。なぜ感染しても発症しないのか正確なことが分かっておらず、今回はその人を見つけ出し研究しました。
結果、この研究でやはり感染しても発症しない人が現れました。
調べた結果、コロナ耐性がある人は鼻腔細胞のHLA-DQA2遺伝子の発現が上昇していることも特定したといいます。具体的にはほとんどの人は感染すると血液中に侵入したウイルスに対して迅速な免疫反応を起こすものの、発見された耐性のあるボランティアの鼻の組織では、粘膜関連不変T細胞(MAIT)の活性化や炎症性白血球の減少など、微妙であるもののはるかに速い反応が見られウイルスが体内に侵入する前に排除されていたといいます。
「これらの発見は、症状が現れる前にウイルスが定着するか急速に排除されるかを決める重要な初期段階の出来事に新たな光を当てている」と研究者は述べています。今回明らかになった免疫反応について将来の自然な防御反応を模倣する潜在的な治療法やワクチンを開発するための基礎となる可能性があるとしています。