北朝鮮汚物爆弾寄生虫

北朝鮮から韓国に飛ばされた大量の汚物などが入った風船。これらは既に回収され一部は分析に回されたものの、結果として回虫や鞭虫といった人間由来と考えられる寄生虫が大量に検出されたと報じられています。

韓国メディア、連合ニュースによると6月に入ってから北朝鮮から韓国に飛ばされたいわゆる汚物風船を分析した結果を報じており、韓国統一部(日本では省に相当する組織)によると24日の発表として「北朝鮮が飛ばした汚物風船の内容物を専門機関で分析した結果、汚物に含まれていた土から回虫や鞭虫(べんちゅう)などの寄生虫が多数検出された」としています。



今回検査されたのはあくまで土ということで人間以外の哺乳類の可能性もあるのですが、例えば回虫であれば、回虫に汚染された農地の野菜などを人間が口にすると感染する寄生虫です。同様に鞭虫も人間に感染する寄生虫で土壌に排便する習慣のある熱帯または亜熱帯の開発途上地域で発生することがあります。

統一部によると「土から人間の遺伝子が発見された」とも説明しており「この点から見てこれらの寄生虫は人間の排せつ物に入っていた可能性がある」と結論付けています。合わせて風船に入っていた土は少量であるため「飛来した風船による土壌汚染や感染症などの懸念はないと判断される」と説明しています。

つまりこれら土については地面で作業していたものを袋に入れたものととも考えられるます。

また今回飛ばされた汚物爆弾については「多くが廃紙やビニール、布の切れ端などで急造した『散布用ごみ』が多数だった」としており、衣服については2000年以降韓国から北朝鮮に支援した国内企業のものも大量に入っていたといい、そのような服が未だに使われていたということも明らかになっています。

また継ぎ接ぎだらけの靴下や穴だらけの子供用服なども見つかっていたといい、飛ばしたゴミから北朝鮮の衛生状態の低さと生活水準の低さを世界に露呈する形となりました。