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夜勤など普通であれば寝る時間帯に仕事などしなければならない職業がありますが、約8万5000人の活動記録から夜間における環境の『光』の曝露により2型糖尿病リスクが67%ほど高くなることが分かったとしています。

これはフリンダース大学の科学者らが2013年から2016年の間に1週間手首に付けた光センサーを装着した84,790人の参加者を9年後に評価したもので、大規模な研究から結果として日中の活動とは無関係で夜間中の光の曝露により2型糖尿病の発症リスクを高めることを発見しました。

Late-night light raises your type 2 diabetes risk by up to 67%
https://newatlas.com/medical/night-light-type-2-diabetes/
Fight the late-night bright light – News
https://news.flinders.edu.au/blog/2024/06/26/fight-the-late-night-bright-light/

研究者によると「中枢概日リズムを抑制またはシフトさせる光が、インスリンの分泌やグルコースの代謝にも変化を与える可能性があるという仮説を裏付けているとしています。

これまでの研究からシフト勤務や不規則な睡眠パターンなどの生活習慣や行動は糖尿病リスクに影響しますが、研究者はこれらの要因も考慮した上で午前12時半から午前6時までの光への露出が重大な健康問題を引き起こすことを発見したとしています。

「研究結果から夜間に明るい光にさらされると糖尿病発症リスクが高まり、光への曝露とリスクの間には量依存の関係があることがわかった」「私たちの研究結果は、夜間の光への曝露を減らし暗い環境を維持することが、糖尿病の発症を予防または遅らせる簡単で安価な方法である可能性があることを示唆している」とのこと。

今回の研究はいわゆる夜勤などにおける健康の被害というよりも、その職にある光により糖尿病リスクが増すというものが分かったとしてます。つまり夜勤であったとしてもトラックドライバーや交通整理など暗い環境で仕事を人よりも明るい工場で作業している人の方が糖尿病を発症するリスクが高いということを示唆する研究結果となっていると考えられます。