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ウクライナ及びロシア側の発表として現在ロシアにより占領されているウクライナのクリミア半島に設置されていたNIP-16という冷戦時代に建設された深宇宙通信施設に関して、ミサイル攻撃で破壊したと発表されました。

発表があったのは2024年6月23日で、ウクライナのミリタナリ通信によるとクリミア半島にあるヴィティノにある施設でアメリカ製の戦術ミサイルシステム、いわゆる短距離弾道ミサイルとなるATACMSによる攻撃だったとしています。この週末、クリミア半島に対して合計2回の攻撃が実施され、そのターゲットの1つがNIP-16でした。

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このNIP-16には20基のアンテナが設置された宇宙通信施設で8基のパラボラアンテナを組み合わせた巨大な装置を備えたアレイも含まれます。衛星写真からも22日に撮影されたものではなかった黒い着弾痕跡が24日のものでは確認されています。

このNIP-16は第40独立指揮測定複合施設として現在ロシア航空宇宙軍のチトフ主要試験・宇宙システム管制センターの一部として稼働しているとされています。元々は旧ソ連時代の冷戦期にロケットなどを追跡するために建設された施設です。

最初に運用が始まったのは1960年3月で当時5000人のソ連海軍により行なわれ初の任務は61年2月、ベネラ1号ミッションだったとされています。

一方、2014年にはロシアによりクリミア半島が占領されロシアに接収。同施設はロシア航空宇宙軍(いわゆる空軍)に引き渡され同軍が施設の近代化に着手したとウクライナ国防エクスプレス通信社が報じていました。

この施設が現在何に利用されていたのかは不明ですが、ウクライナ側は貴重なミサイルを使用して破壊する価値があると判断したと考えられ予想ではクラスター爆弾などにより機能停止状態に陥っていると思われます。