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有人戦闘機に随伴する無人の共同戦闘機、コラボレイティブ コンバット エアークラフト CCAと呼ばれる新時代の機体に関して、無人航空機大手ジェネラル・アトミックス社は高い自律機能を搭載した機体の製造を開始したと報じられています。

現在アメリカなどで開発されているのは比較的安価で高価な有人戦闘機に随伴する無人戦闘機です。これを共同戦闘機CCAなどと呼ばれており、高い自律性、高度な人工知能を搭載することで一連のミッションを行えるようにしようという機体になります。

Construction Of First Collaborative Combat Aircraft Drone Has Begun At General Atomics
https://www.twz.com/air/construction-of-first-collaborative-combat-aircraft-drone-has-begun-at-general-atomics

現時点で純粋な共同戦闘機というのは世界では運用されていないと考えられるのですが、アメリカは先んじてこの研究・開発を続けています。その1つがゼネラル・アトミックス社でライバル企業アンドゥリル社です。

記事によると通常はどちらか1社がさらに選定され最終的に機体を製造するということになるのですが、双方は争っているものの補完的なチームとして選定に漏れた1社の機体も将来就役する可能性があるとのこと。

CCA、共同戦闘機開発はアメリカ空軍が2024年4月にインクリメント ワンとも呼ばれるプログラムの第 1 フェーズを進めるためにこの2社を選定していました。アメリカ空軍の現在の計画はインクリメント1で100機のCCAを取得すもので、高度に自律的なドローンは空対空ミッションが実行できるように重点を置き、有人戦闘機、特にステルス性の高い第5世代および第6世代戦闘機と密接に連携させます。

この計画はインクリメント2の開始に向けて動いているとしており、こちらは最終目標を1,000 機以上のCCAを取得して配備する計画です。将来の完全なCCA機はさまざまなパフォーマンスやその他の機能を備えた複数の異なる設計で構成される可能性があります(空対空ミッション以外も爆撃や偵察など現在の有人機が行えるような派生型を作るという意味?)。

開発スケジュールを加速する方法を見つけ、大規模生産を迅速に実行することがこれらの目標を達成するために不可欠であると考えられるとのことです。

どのような機体になるのかは分かっていない

このCCAとして就役が見込まれている機体について、現時点でどのようなものかは明らかになっていません。同じような構想としてクレイトス社のXQ-58Aヴァルキリーが有名ですが、ジェネラル・アトミックス社のアトウッド氏によると「機体が少し小さい」と指摘しています。続けて「より実用的なサイズにし、コスト、生存性、ミッション遂行能力の適切なバランスを見つけるのが課題だった」としています。