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アメリカで進められている共同戦闘機、CCAプログラム。人工知能を搭載した無人航空機が対空・対地戦闘を行う…高性能な電子パーツによりさらに戦闘能力が引き上げられる将来の戦争が見えてきています。

現在運用されている様々な兵器。特に大型の無人機でも人間が遠隔操作しており完全な人工知能を搭載し人を必要としない機体というのはほとんど存在していません。しかし近い将来人工知能を搭載した高度な無人機が有人機と共に空を飛び回り、無人機が最前線で戦闘するという未来の戦争が将来やってきます。

CCAプログラムの将来性

CCAプログラムとはアメリカ空軍が進めている有人機に随伴する高度なAIを搭載した無人機です。昔は「ロイヤルウィングマン、忠実な僚機」などと呼ばれていたのですが、これと同等なのか別なのかは不明ですがCCAと呼ばれることも多くなりました。

既にアメリカではCCAの機体の製造が始まっており近い将来、第1世代CCAが就役する可能性も高いとされています。一方でこのような無人機が推し進められているものの現時点でどのようなものになるのかはよく分かっていません。特に数千機の生産・配備される可能性があるもののこの取り組み成功するか否か、CCAが本当に機体なのか無能な機体として評価されるのかも分かっていません。


戦闘性能=半導体・AI性能

アメリカ空軍指導部は将来の紛争、特に極東、太平洋地域での中国との戦闘のような潜在的なハイエンド戦闘を戦いで勝利する能力を確保するためにはCCAプログラムが極めて重要であることを一貫して強調ししてます。

CCAの機体は有人機より安価にかつ危険性の高いミッションでも使用できる機体ともなります。有人機は必ずパイロットが必要であるため有限の戦力です。しかしCCAであれば無人であるため有人に比べて無限に近い戦力になります。無人機で戦わせることで相手の数を減らすことで航空戦力を維持し、最終的に制空権を確保するという目的があると考えられます。

CCAのパフォーマンスを左右するのは高い人工知能機能です。CCAは有人戦闘機のようにパイロットの技量で戦闘機の性能は左右もされません。つまり半導体などを作る高い技術力、それを最高のパフォーマンスで動かすソフトウェアがあれば戦闘能力も比例して高くなるという単純な構図となると考えられます。

世界で様々な戦闘経験を有し半導体・ソフトウェア技術も持っているのは唯一アメリカのみと考えられます。近い将来、この10年以内を目処に第一世代CCAは第5、6世代戦闘機と共に飛行する時代に入ると考えられます。