ステルス無人機として高度なAIを搭載しているとするクラトス XQ-58A。この機体の離陸は小型の無人機や標的機と同じような、『カタパルトとロケットモーター』を利用して射出する方法が取られているのですが、普通の航空機のように滑走路を走りながら離陸できる台車が新たに開発されたとしています。

同社によるとクレイトス・トロリー・ローンチ・システム（KTLS）と呼ばれる車輪を搭載した、外付けの降着装置のようなものです。これまでは使い捨てのロケットモーターで発進させていたのですが、こちらの動画のように滑走離陸することができるという点が異なっています。



映像を見てもわかるように、台車に乗せて離陸している様子が映し出されています。

こちらは通常の離陸方法です。固体ロケットで射出される方法を使っており、着陸はパラシュートと膨張式エアバッグを展開することで軟着陸します。

更に重い状態で離陸できる

今回テストされたKTLSを用いた滑走路離陸方法はいくかメリットがあります。それはロケットモーターで射出するよりも燃料や兵器などを更に乗せた状態、つまり重い状態で飛び立てる点です。

更にXQ-58Aは離陸後KTLSとは完全に切り離されるため、機体重量もそのまま軽い状態で運用でききます。着陸はこれまで通りパラシュートとエアバックで変更は無いとのこと。

▼台車と離陸したXQ-58A


同社によると「重要な点として、飛行中の航空機システムのコストは、離着陸装置のコストによっても影響を受けません。手頃な価格の質量を展開するには、航空機システムのコストを抑えることが最も重要です」と話しており、いずれの場合も安価な機体としてコストパーフォーマンスに優れた機体が今後採用される可能性が高いことを示しています。