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F-22やF-35を凌駕する空戦性能があるとされる第6世代戦闘機。日本イギリス、イタリアが共同開発するこの機体F-3(テンペスト・GCAP)となる機体について開催されたイギリスのファーンバラ国際航空ショーで現在開発中の1/1スケールが発表されました。

今回展示された1/1モデル。元々はイギリスが第6世代戦闘機として発表したテンペストがベースになっていると考えられるのですが、日本やイタリアが参画したことで大きく見た目を変え、結果的に現在の姿となりました。

過去の機体デザインを見るとこの第6世代戦闘機、日本ではF-3となる機体に何が求められているのかその詳細が見えてきます。

▼2018年にイギリスが発表した第6世代戦闘機テンペスト
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▼日本の2020年度の防衛予算案に掲載されていたF-3の資料(2019年)
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▼2022年7月時点のテンペスト、大きく見た目を変える
(2022年5月頃日本参画が発表され12月に決定、2021年イタリア参画)
テンペスト202207_1

▼2023年5月
第6世代戦闘機 テンペスト_2

▼2024年7月
GTCjBnpWgAAD33G

このように元のテンペストから大きく姿を変えていることがわかります。特に日本の参画に向けて交渉が進んでいたと考えらる時期に見た目の変化があったものの翼の形、ラムダ翼は維持していました。しかし、ファーンボロー国際航空ショーで展示された2024年7月の最新デザインは巨大なデルタ翼に近い形状となりました。

この主翼も機体の中央より前からエンジンノズル付近まで伸びていることを考えると、機体に搭載できる爆弾・ミサイル、燃料といったどちらかというと航続距離や兵器搭載量性能を左右する重要な要素を考慮したデザインになったと考えられます。またこの機体については最終的にこのデザインになるというものではなく方向性を示した程度ごまかしたものになっています。

F-3ことこの機体は2035年ごろに運用可能な初号機の配備をめざしているもので、日本としては欧州と始めての共同開発となります。近年こういった欧州との交流広く確認されており、艦艇や戦闘機も度々日本に来ています。