短い空母の飛行甲板から戦闘機などを強制射出させるカタパルト。最新のものは電気とその磁力を用いた電磁カタパルトとなっているのですが、ゼネラル・アトミックス社はこの一連のシステムを地上設置可能に改造することを検討していると報じられています。
The Warzoneによると、今回の発表はアメリカ軍が行っているものではなく、空母用の電磁カタパルトを開発しているゼネラル・アトミックス社が計画しているもので、艦載型電磁航空機発進システム(EMALS)と先進着艦拘束装置(AAG)、つまり電磁カタパルトと着陸したときにワイヤーで機体を止めるシステムを地上設置型にするというものです。
Ford Class Carrier's EMALS Catapults, AAG Arrester Gear Eyed For Land Bases
https://www.twz.com/air/ford-class-carriers-emals-catapults-aag-arrester-gear-eyed-for-land-bases
記事によると同社は「遠征用電磁発射・回収システムを研究しており、そのコンセプトについて広範囲にわたる研究を行ってきた」としています。
つまり計画されている地上設置型電磁カタパルトは既存の滑走路に併設するというものではなく、戦争などが発生した場合、その周辺地域に設置、建設・運用する即席カタパルトということになると考えられます。
▼地上設置型電磁カタパルト(ただし過去に作られた空母用の試験施設)
そのコンセプトとして記事ではベトナム戦争中にアメリカ海軍が運用していた短距離戦術支援飛行場(SATS) システムをあげ同様の運用法になるのではないかとしているものの、SATSについては結局はインフラ面で問題がありコンクリートで延長され既存の滑走路と同じもとなったと説明しています。
記事ではゼネラル・アトミックス社が計画している21世紀版SATS相当となるカタパルトシステムはどのようなものになるのかは記されていません。ただカタパルトとなると無人機よりもより大型の有人戦闘機が中心になると考えられます。
いずれにしても高度な戦闘が行われる可能性がある日本を含む極東地域については敵からの攻撃で通常の滑走路が使えなくなる可能性もありこのような即席の射出システムは有効かと考えらます。ただそのような高度な戦闘が繰り広げられる環境でどこまで有効なのか。島や大陸を事実上の浮沈空母として利用する案ともなると考えられます。
Ford Class Carrier's EMALS Catapults, AAG Arrester Gear Eyed For Land Bases
https://www.twz.com/air/ford-class-carriers-emals-catapults-aag-arrester-gear-eyed-for-land-bases
記事によると同社は「遠征用電磁発射・回収システムを研究しており、そのコンセプトについて広範囲にわたる研究を行ってきた」としています。
つまり計画されている地上設置型電磁カタパルトは既存の滑走路に併設するというものではなく、戦争などが発生した場合、その周辺地域に設置、建設・運用する即席カタパルトということになると考えられます。
▼地上設置型電磁カタパルト(ただし過去に作られた空母用の試験施設)
そのコンセプトとして記事ではベトナム戦争中にアメリカ海軍が運用していた短距離戦術支援飛行場(SATS) システムをあげ同様の運用法になるのではないかとしているものの、SATSについては結局はインフラ面で問題がありコンクリートで延長され既存の滑走路と同じもとなったと説明しています。
記事ではゼネラル・アトミックス社が計画している21世紀版SATS相当となるカタパルトシステムはどのようなものになるのかは記されていません。ただカタパルトとなると無人機よりもより大型の有人戦闘機が中心になると考えられます。
いずれにしても高度な戦闘が行われる可能性がある日本を含む極東地域については敵からの攻撃で通常の滑走路が使えなくなる可能性もありこのような即席の射出システムは有効かと考えらます。ただそのような高度な戦闘が繰り広げられる環境でどこまで有効なのか。島や大陸を事実上の浮沈空母として利用する案ともなると考えられます。