Intelによるとここ最近方向され始めているCore i9-13900K、Core i9-14900Kといった13世代、14世代CPUの最高性能のi9シリーズ以外のi7といった1つ下のモデルでも高負荷がかかるゲーム、処理中にソフトがクラッシュしたり不安定になるという問題が発生していました。

Intelは当初この問題は自社のCPUではなくマザーボードメーカーがCPUに対して負荷をかけていたとし「責任はマザーボードメーカーにある」という対応をとっていました。しかし、分析を進めたところIntelがCPUに実装したマイクロコードというCPU内部のプログラムにミスがあり誤った電圧をマザーボードに要求した結果、過電圧により自己破損していたことが分かったとしています。

現在Intelの対応としてはマイクロコード問題発覚以前に行っていたマザーボード側の対応、つまり高負荷がかかりにくい状況に設定したBIOSプロファイルを適用するというもので、これでも不具合が出る場合は交換という内容になっているとされています。

Intelとしてはマイクロコードの問題がCPUを破損されていると認める形で根本原因としており修正パッチを2024年8月にもリリースするとしています。

過電圧に晒され破損したCPUは二度と治らない

問題なのはすでに不具合が出ている、もしくは出ていなくても過電圧がかかったCPUは劣化が生じていることは確実で寿命を著しく短くしている可能性があります。

Intelは根本原因とするマイクロコードを適用すれば問題は解決するという対応をしているのですが、常識的に考えて過電圧が一度でもかけられた電子パーツが劣化しないという状況は考えられません。状況としては過電圧が強くかかる状況が長引けば長引くほど短期間でCPUが破損し、エラーとなって表示されると考えられます。今後CPUの個体差もありトラブルが発生する個体が続出すると考えられます。

いずれにしても交換対応は必須となってくると考えられるのですが現時点でIntel側は交換対応といったアナウンスを公に発表しておらず、一連の問題を公式サイトやSNSでもほとんど発表しておらず、一部の自作PCユーザーらが情報を発信し合って対応している状況です。

Intelは現在問題のあるCPUを販売し続けており、公式にリコールするといった態度を全く見せていないとされています。いずれにしても今回の問題は重要なプログラムをミスったIntelに全ての責任がありマザーボードメーカーは当然として消費者側に一切の責任はありません。