image177

中国メディアによると江蘇省南通市に係留され続けていた旧ソ連製のキエフ級航空母艦2番艦ミンスクが炎上したと報じました。火災の原因は作業中の午後4時に発生したとしているのですが状況はよくわかっていません。

中国の発表によると火災が発生したのは今月16日、午後4時頃としており蘇通長江公路大橋付近の公園に停泊していました。この空母は2017年から空母展示公園として整備が予定されていたもので度々延期されていたとされています。 一方で現在どのような作業が行われていたのかは不明ですが南通市は2024年1月にミンスクを中心とした国防科学教育基地として整備すると発表していたらしく、一方でミンスクの解体・改修作業中に火災が発生したとしてます。

一連の発表から予想では展示スペースなどを空母内部の作業中に火災が発生したと考えられ、空母の外側に足場などがなく艦艇そのものを解体していたというものではないと思われます。

こちらの映像では既に日が落ちており延焼も進んでいることから予想ではこの空母は廃艦になると考えられます。もちろんこの空母は動力などは動かせないため既存の防火システムなどは使えず、後付された簡易的なものしか搭載していないと考えられます。

ミンスクの経歴

1920px-Aircraft_Carrier_Minsk

この空母は1972年に起工し1978年に就役した旧ソ連製の空母です。しかしソ連崩壊後の1993年に退役。1995年にスクラップとして韓国に売却されたものの国家が破綻寸前になったことで1997年に中国に転売され長らく中国南部、広東省深圳に軍事テーマパークとして使われていました。

1999年にも火災が発生しており、2016年に江蘇省南通市曳航され現在に至ります。

空母のスペックとしては全長273メートル、幅53メートル。最大速力は32ノット、時速59km/hで当時として固定翼機を12機、各種ヘリを搭載できたとされています。