ロシア 塹壕

今月突如としてロシア本土に進軍を開始したウクライナ。状況はよくわかっていないのですが、ロシアはこれを防ぐため国境から約50kmの地点に塹壕を建設していると報じられています。

海外の軍事系ニュースサイトによると Institute for the Study of Warの発表として現在ウクライナ軍が侵攻している地点から北に約13マイルの地点で塹壕を建設した様子が確認されたとしています。撮影された衛星写真は今月12日時点で建設しているものが確認されていたもので、一方で塹壕はあるもののそれ以外の目立った防御施設は無いようだとしています。

Russia Building Trenches In Kursk To Defend Against Ukrainian Advances
https://www.twz.com/news-features/russia-building-trenches-in-kursk-to-defend-against-ukrainian-advances

この塹壕については間違いなく建設が進んでいることは確認されています。ロシア国内ではある企業が月収15万~37万ルーブル(24万~61万円)で建設作業員を募集していることが確認にされています。募集内容としては食事、宿泊施設、作業服、交通手段は無料で当該地域に派遣される前に当社施設で2週間の研修があるとのこと。

この塹壕についてはウクライナ軍が攻めているところから比較的近いところであり、ウクライナ側のドローン攻撃に晒される可能性が極め高いことになります。そもそも軍事施設である塹壕を掘るという作業自体が軍事活動の1つでもあり民間人でっても直ちに攻撃に晒されることになります。つまり死の危険性が極めて高い作業になるというものです。

▼車道ほどの幅がある大きい塹壕
ロシア 塹壕2

作られた塹壕については兵士が利用するというよりも戦車といった車両を防ぐための幅が広く深い構造と考えられます。またギザギザではなく直線的なものが多いことからも塹壕籠もってウクライナを攻撃するというものではなく、主に戦車といった車両による侵攻を防ぐものとして建設が進められたものとか考えられます。

現在ウクライナはロシアとの国境から35km侵攻した位置にいるとされこれまで82の村と1150キロ平方メートルの領土を掌握したとしています。