高圧水素タンク爆弾_1

高圧の水素タンクを搭載する水素自動車。先月28日東部ハルキウ州ボウチャンスクで発生した大爆発に関してウクライナが日本のトヨタが製造した水素自動車ミライに使われていた高圧水素タンクをつかって爆弾を作っていたことがわかったと報じられています。

この内容はイギリスのザ・サンなどが報じているもので、「トヨタのミライの水素タンクを爆弾として使ったことが、製品本来の意図とは関係なく戦場において技術がどのように予測不能な形で応用されるかを示してくれる一例」だという内容とともに紹介されていたものです。

具体的にウクライナ軍がどのようにミライの水素タンクを入手したのか、本当にミライの水素タンクだったのかは不明ですが、製造した爆弾の写真がありそれがミライのものだったしています。

高圧水素タンク爆弾_2

ウクライナは現在兵器不足に陥っておりあらゆる装備を兵器に転用しています。その1つが水素タンクでした。水素自動車の高圧タンクはその容量、圧力が走行距離となるため重要な構造になるのですが、ミライの水素タンクには1万psiの圧力で5kgの水素が貯蔵できます。総重量52kgのこのタンクと爆薬をセットし起爆させるとその威力はTNT換算で162kgのとなり相当な威力がでるといいます。

実際にボウチャンスクで起爆した水素タンクは周囲の建物より遥かに巨大なキノコ雲ができていたことがわかっておりその威力は凄まじいものだったと紹介しています。ただ、この爆発についてはウクライナ軍が水素タンク爆弾をラジコンカーで輸送し起爆したところにあるロシア軍が守る骨材工場には大量の弾薬が備蓄されていたことから、これらが誘爆したものの可能性があります。

高圧水素タンクは炭素繊維強化プラスチックは非常に頑丈にできておりその強度は一般的な鉄の実に10倍もの強度があります。ウクライナは水素など何らかのガスを充電し外側に少量のプラスチック爆弾を用いてタンクを爆発させ燃料気化爆弾のような兵器を作ったものと考えられます。

参考