ウクライナのDIYドローン_1

ロシアとの戦闘を続けているウクライナ。戦況としては既に膠着状態となっているのですが、戦闘自体は今日も続いています。一方でウクライナではより安価なドローンとしてホームセンターで売っているような素材を使った無人兵器が作られていることが明らかになりました。

双方が小型ドローンを大量に運用するという新しい戦争となったロシアによるウクライナ侵攻。当初は近代的やセンサーを装備を整えた兵器が運用されていたものの、現在はより安価な無人兵器が作られ運用されています。

今回発見されたドローンはウクライナ側から飛来したもので公開したのはロシア側です。写真を見ると塩ビパイプやインシュロック、ダクトテープ、模型用のモーターのようなものが付けられるなど非常低コスト運用されていることがわかります。一方でその先端には歩兵が使う対戦車ロケットの弾頭が搭載されており、命中すれば高い破壊力があるものになります。

ウクライナのDIYドローン_2

ウクライナのDIYドローン_3

現在安価なドローンはウクライナもロシア側も開発しており既に実戦投入されています。なぜこのような兵器が使われているのかについては製造に時間がかかり、性能に比例して高価になるという理由があります。

敵の陣地や戦車などに突っ込ませるという使い捨ての兵器でもあるため運搬するための機体はできるだけ安価にしたいというのが本音であり、数が少なく高価な兵器を運用するよりも安価で精度は落ちるものの攻撃できる兵器のほうが望まれる可能性はあると思います。

発見が難しい無人機というのは心理的効果が非常に大きく、いつ攻撃されるかわからないという恐怖心を与えることで相手の行動を抑制するという二次的な効果もあります。

現在このようなドローンの有効性はウクライナを支援する欧米側も認知しているものであり、今後の国家間の戦争は戦車は戦闘機、艦艇という高価で高性能な従来兵器に加えて安価で大量のドローンが使われる時代に入ることが予想されます。