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アマゾンのジェフ・ベゾス氏率いる民間宇宙開発企業ブルーオリジンに関して、ここ最近爆発を伴う事故などいくつか気になる問題が発生していると報じられています。

今年10月にも初号機の打ち上げを予定しているブルーオリジンの大型ロケット、ニューグレン。しかし、1つの事故として2号機に関するロケットが作業員のミスで破損し予想では使用不能になったことと、もう一つは別の事故でロケットの2段目がストレステスト中に爆発炎上したというものです。

Report says Blue Origin suffers setbacks with New Glenn rocket
https://www.nextbigfuture.com/2024/08/blue-origin-rockets-crumple-and-explode-in-two-incidents.html

2つ目の爆発した内容については映像や画像が投稿されているのですが、作業員のミスでロケットの一部が壊れたというものは公になっておらず、ブルームバーグなど一部のメディアあくまで匿名の情報として伝えています。

▼ニューグレンロケット(CG)
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ブルーオリジンによると同社は引き続き予定通りニューグレンの打ち上げを今年中に開始する予定で飛行用ハードウェアはすべて完成していると語っています。つまり今回の爆発事故については特に関係なく初号機の打ち上げを実施するという文言となっています。

ただ2号機以降の打ち上げについてはパーツの用意や点検など行えないため準備が遅れる可能性が考えられます。また爆発事故についてはどのような評価がされているのかは不明ですが、このような事故はほとんど情報が公とならないため影響は不明です。

ブルーオリジンのニューグレンについては既に数年で開発が遅れており今後競合するスペースXのスターシップの開発が急速進んでいることからもこれ以上の遅れは許されないという状況になっています。

ニューグレン_1

ニューグレンロケットの打ち上げ性能は国際宇宙ステーションが周回しているような低軌道へ45トン、通信衛星が投入される静止トランスファ軌道へ13トンです。比較として日本のH-2Bロケットは低軌道へ19トン、静止トランスファ軌道へ8トンとなっています。大きな違いとしてはロケットを地上へ戻すことで再利用し運用コストを大幅に下げる運用方法を目標としています。