アリス・グオ逮捕

国籍ロンダリングを行っていた疑惑がもたれ、先日フィリピンから姿を消したのはアリス・グオという女です。実はこの女、犯罪組織に関係している疑惑から話が大きくなり、国籍もフィリピン人ではなく中国人だった疑惑が持ち上がり逃亡していました。

アリス・グオは今月4日、フィリピンの隣国となるインドネシアのジャカルタ郊外で警察当局に拘束されたと報じられています。この女はフィリピン当局に引き渡されるとしているのですが、具体的にいつになるのかは明らかになっていません。

このグオは注目されているのは中国人の工作員だったのではないかという点です。
きっかけは2024年3月にフィリピン当局が行った国内捜査の結果、中国系オンラインカジノが人身売買などの疑いで摘発する出来事がありました。その人身売買の被害者は800人という規模で、他にも金融詐欺、マネーロンダリング、売買春、人身売買、誘拐、拷問、殺人など、ゲーム数々の犯行があったとしています。

中国系オンラインカジノはドゥテルテ前政権下(2016〜22年)で急増していたことが分かっており、その根底にあるのは中国政府による工作、浸透工作の隠れみのなのではないかとされています。そしてフィリピン当局が捜査の結果、中国系オンラインカジノの操業にこのアリス・グオ町長が関与していた疑いが強く浮上しました。

フィリピン上院も5月に調査に乗り出し、その過程でグオの出自が詳細に調べられました。その結果グオが実はフィリピン人ではなく、中国で生まれたグオ・ホアピンという中国人であるとの報告書が提出されています。

その後、グオは上院への公聴会への出席を拒否。上院が逮捕を命じたものの、フィリピン国内の協力者により国外へ逃亡したとみられています。当然一般人の町長レベルの人間が他国に逃亡できるはずがなくグオには犯罪組織からなるプロがいることがほぼ確定となとなりました。

ちなみにグオについてはフィリピン国内で学校に言った記録がなく、もちろん病院の出生記録もありません