地上から軍事衛星撮影

宇宙を好む人は多くいますが今回は特殊です。フェリックス・シェフベンカー氏はアメリカ軍が運用する軍事衛星を地上から撮影することに成功しました。

今回撮影されたのはFIA-RadarsはTopaz とも呼ばれる画像撮影用の合成開口レーダー(SAR) を搭載した米国のスパイ衛星です。シェフバンカー氏は自宅からの衛星追跡と撮影に最適化された14 インチのドブソニアン望遠鏡を用いて地上から数百キロ~1000kmほど離れた軍事衛星の撮影を趣味としています。

Caught on camera: Satellite tracker photographs secret spacecraft | Space
https://www.space.com/secret-satellites-caught-on-camera

4tCpaKYFo6UNbXjzGozuhR-1200-80

今回撮影したのはUSA 215、FIA-Radar1と指定されている軍事衛星です。これまでこの軍事衛星はどのような大きさなのか、見た目なのかその性能も全く公にされていません。


MwpPtAwTNZRiV5TwJEZkzR-1200-80

そのうえで撮影した画像を解析し目安としてどのくらいのサイズなのかなど調査しています。撮影者によるとこの軍事衛星は撮影ポイントから1207km離れており、大きさは12メートルあることが分かったとしています。

8AmNH3EoHbrt3pzZaRXS6S-1200-80

こちらが当該軍事衛星の想像図です。このように直径12mの巨大アンテナな地上に向けており後ろにはソーラーパネルを搭載していることが予想されています。またソーラーパネルの上に何らかの構造があるとしており、予想ではアンテナだとしています。

撮影して問題ないのか?

気になるのはこのような軍事衛星を撮影しても何らかの問題にならないのかです。撮影者によると「大国のほとんどは地上から画像撮影する大型の望遠鏡を持っているので、私のようなアマチュアが撮影する程度のものは関心は無いだろう」としています。

つまり、ロシアや中国であればもっと高解像度で敵対国の軍事衛星を撮影しているはずでありこの程度の解像度であれば脅威にもならないだろうとしています。