先日、北海道沖でロシア軍の哨戒機が予想では活動中に誤って進入したと考えられる事案が発生しました。これに関して日本のほぼ全てのメディアはロシア軍機に対して「火炎弾を発射した」と表記しました。なぜ火炎弾などと見聞きしない誤解を招く表現にしたのでしょうか?
この火炎弾という表記について、日本のマスコミはどのように表現したのか記載すると
朝日系列「航空自衛隊の戦闘機が初めて「フレア」という火炎弾を使用し…」、東スポ「自衛隊機が初めてフレア(火炎弾)を発射した」、中日新聞「警告射撃 「火炎弾」を発射」、産経ニュース「航空機から発射される火炎弾で…」と表記をしました。
ただ今回自衛隊機が発射したのは弾ではなく放出したのはフレアです。つまり弾、弾丸を発射したのではなくフレアという高温で燃焼するオトリを放出しています。
▼フレアを放出する戦闘機の例
映画やゲームでみたことがあると思うのですが、敵の熱誘導ミサイルをそらすために搭載されているオトリでありそもそも攻撃するための装備ではありません。
つまり今回自衛隊はF-15戦闘機からこのオトリを放出したということになるのですが、予想では機銃、つまり弾丸を発射する「警告射撃」では対応が重い判断し非常に明るいフレアを数回出し警告したうえで、次の対応を考えたりロシア軍を空域から遠ざけようと意思を示したものと思われます。
ではフレアは外国ではどう呼ばれているのか。アメリカではFlare(フレア)です。ドイツではIR-Täuschkörper(赤外線デコイ)です。唯一『弾』と表現しているのはその字しかない中国の「热诱饵弹です。予想では熱誘デコイ弾という表現になるかと思います。
可能性として考えれるのは火炎弾という表現を自衛隊や防衛省が用いておりメディアがそれをベースにフレアを火炎弾と表記した可能性です。共同通信は『防衛省によると』と頭につけているこや、各社が共通して火炎弾と表記していることを考えれば、メディア側が意図的に火炎弾としたのではなく元々の情報、つまり防衛省側がそのような表現で出した可能性が高いと考えられます。
ただ、仮にそうだとしても火炎弾などと誤解を与える表現は誤りです。車で言い換えればエンジンオイルをガソリンと表現するようなもので性質が全く異なるものであり正しくはありません。
朝日系列「航空自衛隊の戦闘機が初めて「フレア」という火炎弾を使用し…」、東スポ「自衛隊機が初めてフレア(火炎弾)を発射した」、中日新聞「警告射撃 「火炎弾」を発射」、産経ニュース「航空機から発射される火炎弾で…」と表記をしました。
ただ今回自衛隊機が発射したのは弾ではなく放出したのはフレアです。つまり弾、弾丸を発射したのではなくフレアという高温で燃焼するオトリを放出しています。
▼フレアを放出する戦闘機の例
映画やゲームでみたことがあると思うのですが、敵の熱誘導ミサイルをそらすために搭載されているオトリでありそもそも攻撃するための装備ではありません。
つまり今回自衛隊はF-15戦闘機からこのオトリを放出したということになるのですが、予想では機銃、つまり弾丸を発射する「警告射撃」では対応が重い判断し非常に明るいフレアを数回出し警告したうえで、次の対応を考えたりロシア軍を空域から遠ざけようと意思を示したものと思われます。
火炎弾は正しいのか?
例えば中日新聞が表現したように『警告射撃 「火炎弾」を発射』とすると軍事に知識のない閲覧者は事実と異なった印象を与えてしまうと思います。自衛隊は警告射撃は一切しておらず「火炎弾」などという謎の物体の発射もしていません。殺傷能力がゼロのフレアを機体後方に放出しただけです。ではフレアは外国ではどう呼ばれているのか。アメリカではFlare(フレア)です。ドイツではIR-Täuschkörper(赤外線デコイ)です。唯一『弾』と表現しているのはその字しかない中国の「热诱饵弹です。予想では熱誘デコイ弾という表現になるかと思います。
可能性として考えれるのは火炎弾という表現を自衛隊や防衛省が用いておりメディアがそれをベースにフレアを火炎弾と表記した可能性です。共同通信は『防衛省によると』と頭につけているこや、各社が共通して火炎弾と表記していることを考えれば、メディア側が意図的に火炎弾としたのではなく元々の情報、つまり防衛省側がそのような表現で出した可能性が高いと考えられます。
ただ、仮にそうだとしても火炎弾などと誤解を与える表現は誤りです。車で言い換えればエンジンオイルをガソリンと表現するようなもので性質が全く異なるものであり正しくはありません。