中国の潜水艦沈没

米メディアによると複数のアメリカ政府関係者の話として2024年5月下旬に、中国で就役前の新型攻撃型原子力潜水艦「周」級の1番艦が沈没し、これを隠蔽していると報じています。

この内容については当サイトでは7月に記事にしていたもので軍事系ニュースサイトThe Warzoneによると、2024年6月15日に衛星写真が捉えたものに「新しく進水した潜水艦いつも停泊している位置でクレーン船が集まっている様子が確認された」と報じていたものです。




今回の報道とすり合わせると、ウォール・ストリート・ジャーナルは攻撃型原子力潜水艦「周」級が今年5月下旬に湖北省にある長江に面した造船所、つまり上の画像のところで航海に出る前に停泊される位置にあったとしています。

その後、潜水艦が停泊している場所にクレーン船が複数集まり何かを引き揚げる様子が6月15日には確認されており、潜水艦が沈没した可能性は当時指摘されていたのですが、今回攻撃型原子力潜水艦「周」級の1番艦という最新モデルであったと報じたという流れになります。

通常であれば進水した潜水艦は次に試験航海に出て各種動作確認を行うということになると思われるのですが、その準備作業が行われていた段階で予想では誤って注水するなどした結果沈没した可能性が高いと考えられます。原因はシステムの不具合や誤操作などです。

また記事では原子炉を積んでおり放射能汚染の懸念についてはその可能性は低いとしています。原子炉についてはどのような状態だったのかは不明ですが、仮に動いていたとしても一定の浸水などの異常検知すれば自動停止する装置は搭載していると考えられ漏れの心配は無いのではないかと考えられます。
訂正:正しくは搭載しているのは原子炉ではなく崩壊熱で電力を発生させる所謂原子力電池だったとされています。

この事故については当然ですが中国では一切報じられておらず潜水艦内部で作業していた人の多くが死亡したと考えられるのですが実際はどのような被害がでているのかも一切不明です。