剣爆弾

イスラエルは連日、隣国で欧米がテロ組織と指定するヒズボラを攻撃しているのですが、その過程で爆発を用いず運動エネルギーだけで殺傷する剣爆弾を使用してる痕跡が確認されています。

詳細は不明ですが、撮影されたのは2024年9月27日レバノンの首都ベイルートで車のフロントガラスを突き破りドライバーのみの殺害を考えたと思われる攻撃があった内容がSNSに投稿されました。

Was A Mini "Sword Bomb" Just Used To Strike A Car In Lebanon?
https://www.twz.com/air/did-a-new-mini-sword-bomb-just-get-used-to-strike-a-car-in-lebanon

その攻撃は非常に特殊です。通常ミサイルや爆弾は内部の爆発物、もしくはその威力により内部の破片を撒き散らすことで破壊するのですが、今回の兵器はそれらを積んでいないと考えられ運動エネルギーでのみ対象を破壊するものになっています。

剣爆弾1

このような兵器は通称忍者ミサイルや忍者爆弾と呼ばれるアメリカの対戦車ミサイルヘルファイアの派生型となるAGM-114R9Xが知られています。



今回イスラエルが使用したのはこのミサイルではなく別の兵器です。共通するのは爆発する火薬は含まれておらず、代わりに対象を破壊するためのブレードが付いている点です。



撮影された画像から比較的小型であり中心部分はペットボトル程度の大きさと考えられます。ただ現在このような兵器は確認されておらずどのようなものが使用されたのかは不明です。また上の動画のようのノースロップ・グラマンが開発したように爆発を伴わない小型兵器は開発されています。もちろん動画のものは今回使われたものと痕が異なっており別の兵器です。

このような兵器をわざわざ用いるメリットについては爆発物を搭載していないため周囲への被害はほぼありません。また「いつでもお前を狙える」という強い心理的影響を与えることができることにあると考えられます。