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登場後、旅客機から降りたいなどと乗客が要請する自発的降機に関して韓国ではここ6年間で少なくとも2500件近い事例があったと報告されています。この場合、機内を全面点検する必要があり離陸が遅れるなどの問題が発生するとしています。

韓国の共に民主党の国会議員が国土交通部から入手した資料として、ここ6年間で機体の欠陥、遅延、運航中止などの事情による非自発的降機の417件を除いた「自発的降機」は2548件あったとしています。

自発的降機の理由について気分が悪くなるなど「健康上の問題」が54.9%で2件中1件を占め、「スケジュール変更」10.7%や「家族・知人の死亡」が5.6%、また「単純な心境の変化」による降機も全体の15.3%を占めたとしています。

特に最後の「単純な心境の変化」は所持品の紛失や同行者とのけんか、料金への不満など、明らかに客側の問題が多く、場合によっては芸能人に会うことを目的に過激ファンが航空券を買って搭乗し離陸直前に「降りたい」と要求したケースもあったとしています。

列車などとは異なり旅客機はテロ対策として厳しい制限があり、この場合あくまで当局の判断として機内の全面的な再検査など必要な保安措置を取らなければならないことがあるといいます。そうなると乗客をいちど機外に降ろして、機体を再検査し再搭乗させなければならないとしており、航空会社や乗客に被害がでるしています。

この問題については現在申告した乗客にペナルティーは無いものの今後被害額を補償させるような対策を講じる必要があると議員側は訴えています。