中国の軍事見本市となる珠海航空ショー。各地から様々な軍用機が集まっているのですが、そのなかでかつてFC-31、J-31とも呼ばれていたJ-35戦闘機が現地に到着したと報じられています。この機体はいったいどういう扱いをされているのでしょうか。
海外の軍事系メディアによると中国としては国産2機種目となるJ-35Aが珠海空港に到着したとし今月11日より開催されるイベントで正式デビューさせるだろうと報じています。この発表は中国軍側の発表で明らかになっているもので、尾翼には空軍創設75周年のロゴが描かれていることから中国政府傘下のプロジェクトとして開発が進んでいることが分かるものになっています。
China’s J-35A Stealth Fighter to be Officially Unveiled at Zhuhai Air Show - The Aviationist
https://theaviationist.com/2024/11/05/j-35a-stealth-fighter/
このJ-35ことJ-31/FC-31と呼ばれていた機体は今から10年以上前から開発されていた機体です。開発したのは中国瀋陽飛機製造公司で社内では開発プロジェクト名称の「310工程」に因んで「310検証機」と呼ばれていました。
そのJ-31とされていた機体ががF-35と似たものになっているのかは不明ですが、元々この機体は中国軍が関与していないメーカーが独自が開発している機体だという観測がされていたものです。長らく中国軍側はこの機体は採用しないだろうとも言われ続けていたのですが、結果として現在中国軍が深く関与しており、空母艦載機としても別に開発が進められているとされています。
2014年に開催された同航空ショーでもJ-35(当時はJ-31)が飛行しており、その時パキスタン軍のテストパイロットが何らかの操縦を行ったとされており、この時『操縦した感覚』に付いて質問されたところパイロットは「NO」を8回繰り返し極めて否定的な態度をとっていたといいます。また購入計画についても「今後も見守る」などし購入計画は否定していたとされています。
記事に戻ると、2018年の報道でJ-35プログラムは中国政府によって正式化しており資金提供も行われていたとしています。人民解放軍空軍と人民解放軍海軍の両方が導入を検討しているとも当時報じられていたそうです。現在は3回の大きな機体形状の変更が行われ2020年頃よりJ-31、FC-31から改められJ-35と初めて呼ばれるようになったとしています。
Photo:The Aviationist
気になるのはF-35との類似性です。これに関してはよくわかっていません。旧ソ連から東側諸国はことあれば敵の西側のマネをすることがよく知られていますがこのJ-35にも多く見て取れます。「現在同様の機体を作るとすると非常に似てきてしまうという」とも言われることはあります。
一方でコックピットだけを見てもF-35には従来のような計器類、ヘッドアップディスプレイも存在せず大型のHMDを装着し360度の視界があるとされるなど、J-35に比べても明らかな差はがあります。性能はF-35に遠く及ばないことはわざわざ文字にする必要もありません。
いずれにしてもこのような評価というのは単に過小評価であり中国が今このレベルの機体を作ることができるという現実を受け止める必要があります。近い将来、性能差というのはほぼ無くなっていく可能性を真剣に考える必要があります。
China’s J-35A Stealth Fighter to be Officially Unveiled at Zhuhai Air Show - The Aviationist
https://theaviationist.com/2024/11/05/j-35a-stealth-fighter/
このJ-35ことJ-31/FC-31と呼ばれていた機体は今から10年以上前から開発されていた機体です。開発したのは中国瀋陽飛機製造公司で社内では開発プロジェクト名称の「310工程」に因んで「310検証機」と呼ばれていました。
そのJ-31とされていた機体ががF-35と似たものになっているのかは不明ですが、元々この機体は中国軍が関与していないメーカーが独自が開発している機体だという観測がされていたものです。長らく中国軍側はこの機体は採用しないだろうとも言われ続けていたのですが、結果として現在中国軍が深く関与しており、空母艦載機としても別に開発が進められているとされています。
2014年に開催された同航空ショーでもJ-35(当時はJ-31)が飛行しており、その時パキスタン軍のテストパイロットが何らかの操縦を行ったとされており、この時『操縦した感覚』に付いて質問されたところパイロットは「NO」を8回繰り返し極めて否定的な態度をとっていたといいます。また購入計画についても「今後も見守る」などし購入計画は否定していたとされています。
記事に戻ると、2018年の報道でJ-35プログラムは中国政府によって正式化しており資金提供も行われていたとしています。人民解放軍空軍と人民解放軍海軍の両方が導入を検討しているとも当時報じられていたそうです。現在は3回の大きな機体形状の変更が行われ2020年頃よりJ-31、FC-31から改められJ-35と初めて呼ばれるようになったとしています。
Photo:The Aviationist
気になるのはF-35との類似性です。これに関してはよくわかっていません。旧ソ連から東側諸国はことあれば敵の西側のマネをすることがよく知られていますがこのJ-35にも多く見て取れます。「現在同様の機体を作るとすると非常に似てきてしまうという」とも言われることはあります。
一方でコックピットだけを見てもF-35には従来のような計器類、ヘッドアップディスプレイも存在せず大型のHMDを装着し360度の視界があるとされるなど、J-35に比べても明らかな差はがあります。性能はF-35に遠く及ばないことはわざわざ文字にする必要もありません。
いずれにしてもこのような評価というのは単に過小評価であり中国が今このレベルの機体を作ることができるという現実を受け止める必要があります。近い将来、性能差というのはほぼ無くなっていく可能性を真剣に考える必要があります。