ロシアがSu-57の技術を流用するなどして開発している大型無人機S-70。先月ウクライナに墜落し回収された可能性があるのですが、これに関して一部情報によるとアメリカやドイツ、スイスといった西側の電子パーツが複数発見されたと報じられています。
ロシアが打ち込んでくる兵器の電子パーツについてはこれまでも複数の西側諸国が開発した電子パーツが使用されていることが明らかになっているのですが、今回はその中でも最新となると考えられるS-70 オホートニクBに関してです。
Russia's S-70 Hunter Flying Wing Drone Downed In Ukraine Packed With Western Components
https://www.twz.com/news-features/russias-s-70-hunter-flying-wing-drone-downed-in-ukraine-packed-with-western-components
この機体は2024年にウクライナ東部でコントロール不能に陥りウクライナ側に墜落。理由は撃墜だったとされS-70がウクライナ本土に飛行し続けたことで結果的に随伴していたSu-57という有人ステルス戦闘機により撃墜されたとされています。
機体はそのウクライナ側に回収されたとしているのですが、墜落後ロシアがその現場にミサイルを打ち込んだという情報もありどのくらい回収できたのかは明らかになっていません。
ウクライナ国防情報局の公式発表として墜落したS-70 4号機から見つかった電子パーツ30個の部品リストを公開しました。
結果、マキシム・インテグレーテッド・プロダクツのモータードライバー、インフィニオン・テクノロジーズ製のトランジスタ、ザイリンクス社製のマイクロプロセッサー、テキサス・インスツルメンツ製の電源モジュール、アナログ・デバイセズ製のアイソレーター、STマイクロエレクトロニクス製などなど、アメリカを始め複数の西側企業の電子パーツなどが発見されたとしています。
ウクライナが側は「ロシアは外国製の部品に依存している」とし「これらがなければウクライナに対する攻撃は続けることができない」と話しています。
▼地上から撮影された撃墜の様子
今回発見されたという電子パーツについてはそもそもウクライナ侵攻以前に開発・製造された機体です。ウクライナ侵攻以降、特に最近生産されてるものについてどうなっているのかは不明であり具体的に制裁が効いているのかも知る由はありません。
メーカー側もこのような電子パーツの不正な取引などに対応しているものの完全に防ぐのは不可能に近いと考えられます。電子パーツがこの兵器にしか使えない専門のものであれば対応は可能と考えられるのですが、車やその他家電で使用されていれば多かれ少なかれロシアに流入します。日本のカメラもロシアの無人機に搭載されておりメーカーは対応できても個人取引まで防ぎ切るのは不可能です。
電子パーツは現在の軍事技術に直結戦力となる一つでありロシアはそれを自国で作る能力がかなり低いことは明らかです。つまりこのよなパーツ1つをみただけで本当の国力が分かるものとなっています。
Russia's S-70 Hunter Flying Wing Drone Downed In Ukraine Packed With Western Components
https://www.twz.com/news-features/russias-s-70-hunter-flying-wing-drone-downed-in-ukraine-packed-with-western-components
この機体は2024年にウクライナ東部でコントロール不能に陥りウクライナ側に墜落。理由は撃墜だったとされS-70がウクライナ本土に飛行し続けたことで結果的に随伴していたSu-57という有人ステルス戦闘機により撃墜されたとされています。
機体はそのウクライナ側に回収されたとしているのですが、墜落後ロシアがその現場にミサイルを打ち込んだという情報もありどのくらい回収できたのかは明らかになっていません。
ウクライナ国防情報局の公式発表として墜落したS-70 4号機から見つかった電子パーツ30個の部品リストを公開しました。
結果、マキシム・インテグレーテッド・プロダクツのモータードライバー、インフィニオン・テクノロジーズ製のトランジスタ、ザイリンクス社製のマイクロプロセッサー、テキサス・インスツルメンツ製の電源モジュール、アナログ・デバイセズ製のアイソレーター、STマイクロエレクトロニクス製などなど、アメリカを始め複数の西側企業の電子パーツなどが発見されたとしています。
ウクライナが側は「ロシアは外国製の部品に依存している」とし「これらがなければウクライナに対する攻撃は続けることができない」と話しています。
▼地上から撮影された撃墜の様子
— MilitaryAviationInUa (@MilAviaUA) October 5, 2024
敵に流出する電子パーツ
ロシアについてはこれまでの捜査からアメリカ国内などに工作員が存在しパーツを自国に輸出する輩がいることが明らかになっています。アメリカはこのような人間などに対して随時摘発を行っており、米財務省は2024年10月にロシアの軍事力を支えるために必要とされている先進技術や装備の供給に関与した275の個人および団体に制裁を科した内容を発表してます。その対象はインド、中国、スイス、タイ、トルコなどです。今回発見されたという電子パーツについてはそもそもウクライナ侵攻以前に開発・製造された機体です。ウクライナ侵攻以降、特に最近生産されてるものについてどうなっているのかは不明であり具体的に制裁が効いているのかも知る由はありません。
メーカー側もこのような電子パーツの不正な取引などに対応しているものの完全に防ぐのは不可能に近いと考えられます。電子パーツがこの兵器にしか使えない専門のものであれば対応は可能と考えられるのですが、車やその他家電で使用されていれば多かれ少なかれロシアに流入します。日本のカメラもロシアの無人機に搭載されておりメーカーは対応できても個人取引まで防ぎ切るのは不可能です。
電子パーツは現在の軍事技術に直結戦力となる一つでありロシアはそれを自国で作る能力がかなり低いことは明らかです。つまりこのよなパーツ1つをみただけで本当の国力が分かるものとなっています。