これはミシガン州とコロラド州の酪農労働者115人から採取した血液サンプルを検査したもので、米疾病対策センター（CDC）が2024年6月から8月の間に検査を受けた人の実に7％の 血液から非常に毒性の強いH5N1型の抗体が含まれていたことを発見したといいます。

新型コロナでもご存知のようにこのようなウイルスに感染すると私達の人体は抗体というものが生まれます。ワクチンでも抗体は生まれるのですが、いずれにしても体内にこのようなものが入り込む必要があるのですが、今回のケースでは実に7％の人の身体から鳥が大量死するH5N1型の鳥インフルエンザの抗体が見つかったというものです。

CDCによると、この抗体を持っている人を更に調査したところ、半数は何らかの症状を訴えていたとしているのですが、残りの半数は例えば風邪の症状などを訴えておらず非常に軽い症状しか出ていない可能性があるとしています。

具体的な症状としては過去に報告された人への鳥インフルエンザ感染例として、兆候があった米国の酪農労働者はその全員が牛の搾乳や搾乳室の清掃に携わっていたことが分かっており、目の充血、涙目、かゆみ 、発熱、喉の痛み、鼻づまり、くしゃみ、下痢、頭痛などの症状を報告していたといいます。

一方で、現時点でこのような抗体を持つ人かｒ誰かに感染したというケースは確認されていません。つまり鳥から人へ感染した可能性はあるものの新型コロナのように人から人へ感染したケースは無いとしています。

最近では鳥インフルエンザが鳥以外の例えば乳牛にも感染しているケースが報告されており、哺乳類への感染拡大が間違いなく発生していることが確認されています。今後人人感染が発生すればまた大変な事態になることが容易に想像できるのですが、農家らが防護服を着用せず動物と触れ合うなど根本的な対策も満足にできていないという問題も報告されています。