オレシュニク 破片

先日プーチン大統領の判断によりウクライナに打ち込まれた弾道ミサイル。オレシュニクなどと呼ばれているのですが、今まで明らかになっていない弾道ミサイルの部品を入手する機会となり非常に計り知れない価値があると報じられています。

Defenseblogによると、このオレシュニクというウクライナに打ち込んだ弾道ミサイルはアメリカ側の判断としてNATOがSS-X-31としている大陸間弾道ミサイルモデルRS-26ルベジがベースになっていることを確認しています。

Emotional Putin decision grants Ukraine missile technology access
https://defence-blog.com/emotional-putin-decision-grants-ukraine-missile-technology-access/

オレシュニク 破片3


一方でロシアは今回この弾頭に何らかの爆発物を搭載したのかはよく分かっていないのですが、その破片が現場から回収されています。これまで、少なくともソ連崩壊後のロシアになって以降、大陸間弾道ミサイルと今回の中距離弾道ミサイルでも試験はすべて管理された環境で行われており、残骸についてもロシア当局によって回収されました。これは弾道ミサイルの重要な性能を敵対国家に渡さないためであり小さなネジに至るまで各部品は通常最高レベルの機密扱いとなっており、外国の諜報活動から厳重に守られているとしています。

オレシュニク 破片1

オレシュニク 破片2

しかし今回、核を搭載しない通常弾頭で更に地上に衝突した後爆発が発生していないことから爆発物はほぼ入っていなかった可能性があります。そのためこの弾道ミサイルの重要な弾頭部分と考えられるパーツがウクライナ側に回収されているとしています。