対戦車ミサイルの弾頭のみを搭載し敵戦車に突っ込むドローン。有人誘導であるため偵察しながら比較的高い命中精度があると考えられるのですが、これらドローンの特徴としては戦車の弱点である側面や背面、天板から突っ込んでくることが多い点です。

Vietnam adds Ukrainian-style ‘cope cages’ to T-54 tanks
https://defence-blog.com/vietnam-adds-ukrainian-style-cope-cages-to-t-54-tanks/

もちろんベトナムはどことも戦争はしていませんが、ウクライナの状況をみて今後何らかの戦争が発生した場合同じ攻撃が想定されるため対ドローン対策として柵を搭載したということになります。

ウクライナでは戦車の砲塔や側面などに網をつけたり場合によっては全面を装甲板で覆うなどの対策がされています。現状、対戦車ミサイルを搭載したドローン攻撃を防ぐ方法は戦車には存在せず、搭乗員がキューポラから身を乗り出して機銃で撃つくらいしかありません。

そのため防御策が必要となるのですが、既存の戦車に搭載するものは現実的かつ安価な方法はこのような網を全面搭載する以外ないということになります。

一昔前、ロシアはウクライナ侵攻を始める前は天板に突っ込んでくる対戦車ミサイル対策として屋根のようなものを戦車に付ける対策が施されていたのですが、現在は対戦車兵器よりも突っ込んでくるドローンの方が多いのかこのような対策が施されることが多くなっています。