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ロシアが現時点で被っている被害、特に人的被害に関しては公になっていないのですが、なんとプーチンのいとこの国防部次官が機密情報を公の場で口にしてしまう出来事があったと報じられています。

ロシアが始めたウクライナとの戦争。現在は北朝鮮にすら助けを借りないといけないという状況になっているのですが、その大きな理由はロシアの戦術があまりに稚拙で更に想定していない泥沼の長期戦になっていることが理由にあります。

あらゆる兵器が西側から供給された兵器の餌食になっており、兵士の損害も相当な数になっていることが考えられるのですがロシア側の被害については現時点で公になっていないものが多くあります。

その一つが今回のテーマになっている人的被害です。これは見出しでも紹介したようにロシア国防部次官アンナ・チビレバ(間違っている可能性あり)氏が下院で開かれた国防委員会会議の場で「行方不明の兵士を探してほしい家族の訴えが数万件も受け取られた」と話し「行方不明の兵士家族のDNA検査申請を4万8000件受付けた」と具体的な数値を口にしたものになります。
その後、下院国防委員長が「該当数値は敏感な機密情報でどこにも公開してはいけない」とし注意していたといいます。

会議はオンラインで公開されていたらしく世界に流れるということになりました。一方で録画した映像ではこの部分がカットとされていることから言ってはいけない数値だったことが明らかになっています。

ソ連時代から現在も人命が軽い国ロシア。その被害はよく分かっていないのですが、今回あくまで行方不明者兵士のDNA検査申請だけで4万8000人を受けているということから、少なくともこれに匹敵する死傷者がでていることが分かるものとなっています。

実際は桁が一つ違うレベルの被害、予想では数十万人の死傷者が出ている可能性があります。ロシアは既にシリア政権が弱まり崩壊したことからも明らかに余力が無くなっていることも明るみになっています。ロシアとしてもできるだけ良い形でウクライナ側との停戦を望んでいることは間違いないのですが、ウクライナ一国でここまでの被害がでていることから死傷した兵士やその家族からの反発がプーチン大統領に向かう可能性もあると考えられます。

参考