アメリカのオオスズメバチ

アメリカ農務省などの発表によると、2019年ごろより日本を始めアジア大陸に生息するオオスズメバチが国内に繁殖し被害が出ていたことに関し、国内から駆除することに成功したと発表しました。

AP通信などによると、オオスズメバチはアジアを中心に生息していたものが何らかの理由でアメリカ大陸に広がり2019年末以降にワシントン州などで被害が出ていたものです。つまり外来種ということになるのですが、問題はその被害が出ていたことです。

最大の問題は日本ではミツバチの巣にスズメバチが近づいた場合集団で殺すという戦法を身に着けているものの北アメリカ大陸のミツバチにそのような習慣はなく一方的に殺されるという圧倒的な脅威となっていた点です。

その被害は発見された2019年に6万匹のミツバチすべてが殺される農家が出ており、ミツバチによっては核兵器レベルの被害がでているということになります。結果的にワシントン州では当局が駆除するために数千もの罠を作り捕獲、これをすべて駆除する古典的な作戦を行いました。

結果、2024年12月、約4年の歳月をかけこの地域からオオスズメバチが一掃できたということになります。

ちなみに、オオスズメバチの攻撃能力については10匹のオオスズメバチがミツバチの巣にやてきた場合、目安として30分程度で2~3万匹が殺されるレベルだとしており、花粉を媒介させるミツバチの存在は単にハチミツが取れなくなるというだけではなく農作物や周辺の植物全体に被害が生じるということにつながります。

参考