MD-19

中国メディアによるとMD-19とする機体を用いた試験映像を公開し、高高度を飛行する無人機や気球から投下した様子が初めて明らかになりました。

記事によるとこのMD-19は中国の研究チーム「銭学森科学技術青年タスクフォース(直訳)」が開発したというもので、中国の軍用無人機であるTB-001 双尾蝎の翼に設けられたパイロンから投下し滑走路に着陸したとする様子が写し出されています。

China tests hypersonic near-space aircraft



THE War Zoneの推定として、画像からMD-19の全長は2.5~3.35メートルと推定され、2年前に極超音速テストベッドとして公開された前身のMD-22よりも短くなっています。発射プラットフォーのTB-001の全長は10メートルあることから推定されたものです。

TB-001に搭載する形で切り離されたMD-19については仮に極超音速兵器と見た場合、いわゆる空中空母として運用することが事実上可能です。ただし「着陸した」ということから兵器、つまり敵に突っ込む兵器ではないということになるのですが、どのような運用を目指しているのかは不明です。MD-19に関してはデザインが近いMD-22の小型モデルもしくは試験機ではないかと考えられれます。

またMD-19には空気を取り入れる開口部が存在していないように見えることから固体燃料を燃焼する機体、もしくは液体燃料を燃焼するロケットエンジンを搭載している可能性もあります。いずれにしても回収することが可能な機体という珍しい仕様となっています。