先日韓国の南西部に位置する務安(ムアン)国際空港でボーイング737-800が着陸に失敗し乗員2名以外全員が死亡した航空事故に関して機長は約6800時間の飛行時間があったと韓国メディアが報じています。
まず30日午前時点で今回の事故に関する詳細な問題についてはよく分かっていません。いわゆるバードストライクが発生したことはほぼ間違いないと考えられており、実際に機内にいた乗客と空港で待っていた家族との事故直前のやり取りとしては「鳥が(旅客機の)羽にひっかかり着陸できない状態だ」などという書き込みがあったとしています。
事故機については着陸は2度行っていたことが明らかになっており、降着装置がでていない件についていわゆる出し忘れなどのパイロットの不注意による操縦ミスではなく、何らかの原因で出なかった可能性が高いと考えられます。
韓国メディアによると旅客機は午前8時半ごろ務安国際空港に接近し車輪が作動せず1度目の着陸は「ゴーアラウンド(やり直し)」となったとしており、映像で報じられているように2度目に胴体着陸を試みた結果失敗し滑走路を通り過ぎ外壁に衝突、炎上しました。
言い換えれば残された動力や操縦系統はバードストライクの影響はほぼなかったと考えられます。唯一降着装置だけがでなかった可能性が非常に高いということになるのですが、着陸の動作もフラップが出ておらず高速で滑走路に進入したのかについても調査されることになるはずです。
死亡したパイロットに関しては機長は2019年3月、副機長は2023年2月にこの機体に乗り始めたとしています。両者のパイロットとしての総飛行時間は6823時間、1650時間と十分すぎる飛行経験があります。現在は機体にあるフライトレコーダーなどの記録装置を回収し今後1ヶ月ほどかけ解析するとしています。
ちなみにバードストライクで降着装置がでないという事故については韓国では2022年1月に空軍機のF-35Aが同様に出なかったことは確認されています。ただし、この旅客機とF-35A戦闘機では仕様が大きく異なっており原因は全く分かっていません。
何れにしてもバードストライクは発生したことは間違いないとして炎上に至る経緯は依然としてパイロットの操縦・操作ミス、重大なヒューマエラーも考えられる事態となっており今後調査の進展が待たれるところです。
参考
事故機については着陸は2度行っていたことが明らかになっており、降着装置がでていない件についていわゆる出し忘れなどのパイロットの不注意による操縦ミスではなく、何らかの原因で出なかった可能性が高いと考えられます。
韓国メディアによると旅客機は午前8時半ごろ務安国際空港に接近し車輪が作動せず1度目の着陸は「ゴーアラウンド(やり直し)」となったとしており、映像で報じられているように2度目に胴体着陸を試みた結果失敗し滑走路を通り過ぎ外壁に衝突、炎上しました。
言い換えれば残された動力や操縦系統はバードストライクの影響はほぼなかったと考えられます。唯一降着装置だけがでなかった可能性が非常に高いということになるのですが、着陸の動作もフラップが出ておらず高速で滑走路に進入したのかについても調査されることになるはずです。
死亡したパイロットに関しては機長は2019年3月、副機長は2023年2月にこの機体に乗り始めたとしています。両者のパイロットとしての総飛行時間は6823時間、1650時間と十分すぎる飛行経験があります。現在は機体にあるフライトレコーダーなどの記録装置を回収し今後1ヶ月ほどかけ解析するとしています。
ちなみにバードストライクで降着装置がでないという事故については韓国では2022年1月に空軍機のF-35Aが同様に出なかったことは確認されています。ただし、この旅客機とF-35A戦闘機では仕様が大きく異なっており原因は全く分かっていません。
何れにしてもバードストライクは発生したことは間違いないとして炎上に至る経緯は依然としてパイロットの操縦・操作ミス、重大なヒューマエラーも考えられる事態となっており今後調査の進展が待たれるところです。
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