第6世代戦闘機

米空軍によるとアメリカで開発が始まっているとされる第6世代戦闘機に関して一連の開発だけで200億ドル、約3兆円が必要と主張していることが明らかになりました。

F-22やF-35といった戦闘機を凌駕する性能があるという第6世代戦闘機。現時点で具体的な第6世代戦闘機の基準などは定まっていないのですが、注目されているアメリカの開発はどうなっているのか。

$20 Billion Price Tag To Complete Development Of USAF's Next Generation Fighter
https://www.twz.com/air/20-billion-price-tag-to-complete-development-of-usafs-next-generation-fighter

空軍長官フランク・ケンドール氏によると「空軍は当初、F-22の後継機となる航空機の要件を定めました(つまり第6世代戦闘機)。そしてここ数年、私たちはその航空機に取り組んできました」とし「私たちは今、前進し、設計を終え、生産に入るかどうかを決める段階にいます。そしてこれはほぼすべてのプログラムにとって最も重要なマイルストーンです」と話しており、アメリカでも新たな戦闘機開発が着実に進んでいることが明らかになりました。

一方でその開発費用に関しては当初の計画として、高度な有人戦術ジェット機の開発プロセスを完了するために今後新たに200億ドルが必要となるとしており、開発・生産期間に政権を担うトランプ大統領が計画を進めるかどうか注目されているとしています。

また仮に第6世代戦闘機が開発できたとしてその導入コスト、1機あたりの費用は過去最高になることはほぼ確実であり米空軍の発表として目安として第6世代戦闘機は1機あたりF-35の3倍、約3億ドル以上になるとしています。

第6世代戦闘機はアメリカでは200機あまり配備が考えられるものの機体コストの高さは開発費用の高さにもあります。それは搭載するパーツがF-22に比べても大幅に高性能化していることが理由ですが、一連の技術は戦闘機以外も重要な軍事分野で幅広く応用が効くものになっていることは間違いはありません。しかし、1機あたりF-35の数倍というコストは一般人には到底理解できない額でもあり政治的にも生産数削減に繋がる懸念もありますい。当然機体も非常に高性能で機密も多いためF-22のように何年も国内を中心に活動となり、海外での実践経験が積めない箱入り娘のような扱いを受ける可能性があります。