スターシップ7号機

日本時間午前8時前に打ち上げられたアメリカのスターシップ7号機に関して、上段のスターシップ(宇宙船)部分の打ち上げに失敗し、カリブ海北部、タークス・カイコス諸島上空で分解しながら再突入していたことが明らかになりました。

日本時間2025年1月17日午前7時過ぎ、アメリカ西部テキサス州からスペースX社が開発している超大型ロケットスターシップ7号機が発射されました。発射は成功しメキシコ湾を通過しながら上昇開始。途中で下段のスーパーヘビーを分離しこちらは発射場に返すことに成功。こちらは昨年末に続き2回目の成功となりました。

一方、下段の着陸の最中に上段のスターシップにトラブルが発生。次々とエンジンが停止していき打ち上げから8分後前後に通信途絶。トラブルが発生したスターシップはこれまでよりも胴体が数メートル延長された打ち上げ能力増強モデルでした。

打ち上げの様子はライブ中継されていたものの徐々にエンジンが停止していくというトラブルが確認されています。予想では何らかの燃料漏れが発生していた可能性、コンピュータトラブルもしくは機体内部で炎上していた可能性も考えられるのですが、結果的に爆発が発生し喪失しました。

ライブ中継では遠隔で爆破されたとは少なくとも語られていなかったのですが、スターシップ上段はフロリダ州沖、キューバやジャマイカ、ドミニカ共和国があるようなカルブ海地域で観測されました。

こちらの映像は上昇するスターシップ7号機ですが、宇宙空間で爆発しています。


そして大気圏再突入したパーツです。


非常に巨大な構造物が大気圏再突入していることがわかります。断言はできないものの制御不能となったスターシップ7号機が分解しながら落下した可能性が非常に高いもと考えられます。

スターシップ7号機について公式発表では上昇するため燃焼中に予定外の急速な分解を経験したと説明しています。状況としては遠隔操作で自爆したのではなく何らかの機体トラブルで爆発したということになります。したがてやはり何らかの燃料漏れが発生してた可能性が強く疑われるものとなっていると思われます。