
アメリカが開発した短距離ミサイル『ヘルファイア』。従来対戦車ミサイルとして運用されてきたものの現在は空中目標を含めすべての対象に対して攻撃能力があります。そんなミサイルは現在ドローンを迎撃するミサイルにもなっています。
2024年、アメリカ海軍はフリーダム級沿岸域戦闘艦(LCS)から垂直発射するヘルファイアミサイルに対してドローンに対応する緊急プログラムが実行されました。これは沿岸地域で活動する際にフーシ派からドローン攻撃が行われるためでありその対応ということになります。
Littoral Combat Ship Can Now Rapidly Shoot Down Aerial Drones With Hellfire Missiles
https://www.twz.com/sea/littoral-combat-ship-can-now-rapidly-shoot-down-aerial-drones-with-hellfire-missiles
現在ヘルファイアミサイルは陸、空、そして海から発射することが可能で攻撃対象は陸、空、そして海、つまり艦艇と全てです。見出しでも紹介したようにヘルファイアは対戦車兵器として主にヘリコプターからの運用となっていたのですが、現在はAGM-114R ヘルファイアII(ヘルファイアロメオ)に進化したことで2012年以降はこのようなミサイルも運用されています。
ヘルファイアミサイルの欠点といえば本体が小さいことで射程も短いことです。カタログスペックでは射程はわずか8km程度しかありません。
フリーダム級沿岸域戦闘艦(LCS)には地対地ミサイルモジュールとして2024年秋にソフトウェアとハードウェアの両方をアップデートしました。ヘルファイアミサイルが地対地ミサイルモジュール、SSMMから発射することになるのですが搭載されているのはAGM-114RではなくAGM-114Lだとしています。このLモデルはAGM-114L ヘルファイア ロングボウというもので対空目標には適してないと考えられます。
しかしミサイルはレーザー誘導ではなくミリ波レーダーを用いることで船からミサイルを高度に誘導し最終的にはミサイルのシーカーがターゲットをロックオンすることで撃破できるとしています。
▼RIM-116、ヘルファイアと射程はほぼ同じだが…?

詳しい仕組みは謎ですが、なぜヘルファイアを対空ミサイルとして使用しているのかについてはコストです。
ドローンは非常に安価である一方で高価なミサイルで撃墜しなければならない問題があります。アメリカ海軍で最も安価なミサイルはRIM-116という発射したあとクルクル回転しながら飛翔する対空ミサイルがあるのですが、AGM-114Lのほうが実は低コストで運用できるとしています。
具体的にはヘルファイアミサイルは15~21.5万ドルの平均単価となっているものの(多分記事のヘルファイアは最も高価)、RAMは数倍高い95万ドルです。双方は飛翔速度の遅さなどの差はあるのですが低速で単純な飛行しかしないドローン程度の目標であればヘルファイアミサイルのほうが安価に落とせる…といいうことになりそうです。
Littoral Combat Ship Can Now Rapidly Shoot Down Aerial Drones With Hellfire Missiles
https://www.twz.com/sea/littoral-combat-ship-can-now-rapidly-shoot-down-aerial-drones-with-hellfire-missiles
現在ヘルファイアミサイルは陸、空、そして海から発射することが可能で攻撃対象は陸、空、そして海、つまり艦艇と全てです。見出しでも紹介したようにヘルファイアは対戦車兵器として主にヘリコプターからの運用となっていたのですが、現在はAGM-114R ヘルファイアII(ヘルファイアロメオ)に進化したことで2012年以降はこのようなミサイルも運用されています。
ヘルファイアミサイルの欠点といえば本体が小さいことで射程も短いことです。カタログスペックでは射程はわずか8km程度しかありません。
フリーダム級沿岸域戦闘艦(LCS)には地対地ミサイルモジュールとして2024年秋にソフトウェアとハードウェアの両方をアップデートしました。ヘルファイアミサイルが地対地ミサイルモジュール、SSMMから発射することになるのですが搭載されているのはAGM-114RではなくAGM-114Lだとしています。このLモデルはAGM-114L ヘルファイア ロングボウというもので対空目標には適してないと考えられます。
しかしミサイルはレーザー誘導ではなくミリ波レーダーを用いることで船からミサイルを高度に誘導し最終的にはミサイルのシーカーがターゲットをロックオンすることで撃破できるとしています。
▼RIM-116、ヘルファイアと射程はほぼ同じだが…?

詳しい仕組みは謎ですが、なぜヘルファイアを対空ミサイルとして使用しているのかについてはコストです。
ドローンは非常に安価である一方で高価なミサイルで撃墜しなければならない問題があります。アメリカ海軍で最も安価なミサイルはRIM-116という発射したあとクルクル回転しながら飛翔する対空ミサイルがあるのですが、AGM-114Lのほうが実は低コストで運用できるとしています。
具体的にはヘルファイアミサイルは15~21.5万ドルの平均単価となっているものの(多分記事のヘルファイアは最も高価)、RAMは数倍高い95万ドルです。双方は飛翔速度の遅さなどの差はあるのですが低速で単純な飛行しかしないドローン程度の目標であればヘルファイアミサイルのほうが安価に落とせる…といいうことになりそうです。