アメリカの軍用機には公式、非公式として様々な愛称が付けられています。昔からの伝統なのですが、F-35であればライトニングII、F-22であればラプターといったものです。F/A-18E/Fにもスーパーホーネットという愛称があるのですが、更に空対空ミサイル9基を搭載した場合にマーダーホーネットという愛称をつけたことが確認されました。

U.S. Navy Officially Adopts ‘Murder Hornet’ Moniker for F/A-18E/F Equipped with Nine Air-to-Air Missiles - The Aviationist
https://theaviationist.com/2025/01/08/fa-18ef-murder-hornet-nine-missiles/

記事によるとアメリカ海軍の年次報告書「戦闘上の優位性の提供」という文書に記載されていたもので、スーパーホーネットに9発の空対空ミサイル（AAM）を搭載した重装備が現在「マーダーホーネット」構成と呼ばれていることに言及していたものです。

この9発構成は最近中東で大量のドローン攻撃に対応するため空対空装備を大量搭載したもので、仕様上で行えたものの実は2024年にはじめてこの構成で運用されたといいます。「マーダーホーネット」の装備を初めて目撃されたのは2024年4月にUSSドワイト・D・アイゼンハワーから撮影された写真です。

AIM-9Xサイドワインダー赤外線誘導AAM4発とAIM-120 AMRAAM（先進中距離空対空ミサイル）レーダー誘導AAM5発が搭載されていたとしています。

マダーホーネットという愛称については誰がつけたのかは明らかになっていないものの、これまでも大量にミサイルを搭載した同機を非公式マダーホーネットとネット上で言われていたとされそれが公式の呼び方になったとしています。

このような機体は例えばF-35に大量の空対空ミサイルを搭載することをビーストモードなどと呼ぶものと同じと考えられるのですが、なかなか目にするような構成でもないため通常のスーパーホーネットという呼び方が一般的なものになると考えられます。